006仔猫は喧嘩を売る ページ6
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「あ」
「・・あ」
「あ?」
恵くんと手を繋いで買い物に行った帰り、近道をしようと通った道で甚爾さんに会った。思わず、あ、と漏らせば同じセリフが返ってくる。隣に居た髭を僅かに蓄えた男の人がオウム返しに聞いた。
「嫁?」
「死んだっつったろ。妹」
「・・へぇ、似てんなぁ嬢ちゃん」
品定めでもするかのように上から下までウザったく見てくる。とは言え、そんな視線に慣れていない訳では無い。
「どうも、その目やめてくれます?」
「...参った」
大人しく両手を上げて引き下がった男をなんとも言えない目で見ていると、仕事の斡旋人だと甚爾さんが教えてくれた。....いや、カタギじゃないですよね、その人。
「そうですか、ただ...余計な所に首は突っ込まないようにした方がいいですよ」
去り際に思い切り睨みつけることを忘れなかった私は上出来だと思う。...あの人たちがこちらに勘づくと非常に不味い。私がクビにされちゃうからね。
「てきさん?」
「そうだよ、恵くん」
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感謝です。
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三井葵(プロフ) - 最高の小説ですよ👍私の最推しパパ黒なのでこのお話物凄く好きですよ!更新楽しみに首を長くして待ってます (10月28日 9時) (レス) @page6 id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
Geekest - え、好きです、もう大好きです。そのままぱぱ黒にはママ黒と主さんを重ねて見てもらって(( モヤモヤする主さんと純粋な恵くんが見たいいいいいい! 更新楽しみに待っております! (10月27日 21時) (レス) @page1 id: 4581214207 (このIDを非表示/違反報告)
いてこひゃ - あぁぁぁ...最推し甚爾さんなんです、ありがとうございます、いただきます...!毎回更新と新作楽しみにしていて、今回のお話も大好きです...応援しています-`📢⋆ (10月27日 17時) (レス) id: 4685323d64 (このIDを非表示/違反報告)
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