羨ましいが故に。 ページ32
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及川side
「え、ごめんごめん。…あれ、マッキーは?」
さっきまでマッキーの膝の上に乗っていたAは、椅子に座っていたから何となく気になった。
『貴大なら、はじめくんと購買行ったよ〜。』
それで岩ちゃんもいないんだと1人納得する。
「へえ〜マッキーいないんだ。なら…」
『え…ちょ…徹…』
何か言いたそうなAの唇に自分の唇を重ねた。
「わ〜お。及川やりおった。」
「私は何も見てないよ、うん。」
放心状態のAに、流石とか何とかって呟くまっつんに、手で顔を隠して見てないフリをする夏季ちゃん。
『あの…今のは…「俺言ったよね?どんどん遠慮なく行くって。それとも今のキスで付き合ってた頃思い出しちゃった?」…。』
と、言えば呆れた顔をするA。
『あのね徹。いくら私のこと好きでどんどん遠慮なくって言っても、貴大がいないときにするのって性格悪くない?』
「え、じゃあマッキーがいたら堂々としてもいいの?!」
『そういうことじゃなくて。貴大がいてもそれはそれで性格悪いけどさ。もっとこう、どんどん行くってのもやり方があるじゃん。今の徹のやり方で私のこと落とそうとしてるなら無理だから諦めてね。』
「それってどういう意味…『徹ならわかるよね。貴大より長く付き合ってたんだから。』」
Aはそう言うと、丁度帰ってきたマッキーの所へ行ってしまった。
「いいのか及川。このままじゃホントにA取られるぞ。」
「わかってる。」
「A強くなったね。」
「それな。失恋は人を強くする、だな。」
そんな3人のやり取りの中、俺はさっきAに言われた言葉を考えていた。
その答えに辿り着くのは、もう少し先になる____
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しおらん - すごい面白いです!でもこの後及川に行くのかって思うと辛いですね!早くどちらのオチもみたいです! (2017年12月5日 11時) (レス) id: 679bd2e3fd (このIDを非表示/違反報告)
茉莉花(プロフ) - その後の話読みたいです!あと、この作品が大好きなので、更新を無理しない程度に頑張って下さい! (2017年11月28日 13時) (レス) id: 73a977f80d (このIDを非表示/違反報告)
フルーツ侍 - お疲れ様です!とても面白い作品ですね、いつも楽しみです頑張ってください!!あと、その後のお話?読みたいです、できればでいいので書いてください、よろしくお願いします! (2017年11月28日 3時) (レス) id: d5eadaadbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぅむ。 | 作成日時:2017年11月27日 22時