浮気…してるんだよね？【及川徹】2

体育。 ページ29

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花巻side







Aと仲直りしたその日。
1限。
体育。
今日の体育は男子バレー、女子バスケとなっている。
当然、同じ体育館を使っているから隣の女子の声も聞こえるわけで。









｢A！シュート！｣











隣のコートで女子がバスケの試合を始めていて、夏季ちゃんの一声でボールをリングに向かって投げるのは、仲直りした彼女のA。









そして、Aが投げたボールは綺麗に弧を描いてリングに吸い込まれていった。
Aがバスケ出来るなんて俺聞いてない！！









｢きゃー！Aナイス！！｣









『やった！！！あ、貴大〜！今の見てた〜？私決めたよ！！！』









やば、ガン見してたわって思ってたら、目が合って
その瞬間、ピョンピョン飛び跳ねて俺に手を振る彼女。
くっそ…可愛すぎんだろ//









｢見てたよ〜！さすがA選手！！｣









なんて言えば、ニコニコしながら『次休憩だから貴大のバレー見に行くね！』と言う。









｢なんか仲直りした途端、イチャイチャ増えたの気のせい？｣









とその様子を見ていた松が俺の隣に来て言う。
ちなみに今日は松のクラスと合同体育。









｢気のせいってもんじゃないね！今Aが着てるジャージだってマッキーのだし、休み時間も後ろの席でイチャイチャしてるし！！｣









｢あー、だからAのジャージブカブカで落ちそーになってんだ。｣









｢あいつ背ちっさいからさ、ブカブカってもんじゃねえよ。サイズ合わなすぎて何回も転けそうになっててホント可愛い。｣









｢お前、Aに相当惚れてんのな。ま、良かったよ。仲直りしてくれて。｣









なんて笑う松。
コイツはホントに高3なんだろうか。
及川と同い歳なんだろうか。
それくらい大人っぽいんだよな。









｢ねえ！ちょっと2人とも俺の事忘れてない？！？｣









と俺らの前に現れた及川。
やっべ、普通に忘れてたわ。









｢松、後は頼んだ。俺、ちょっとAのとこ行ってくるわ！｣









｢おい、花！！｣









｢ちょっとマッキー！！｣









｢ったく花巻のやつ。｣









そんな3人の言葉を背に、逃げるように走り
ステージにいるAのとこへ向かう。

彼ジャー。→←仲直り。

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