グルグルと。 ページ21
.
Aside
『はぁ…』
ため息をつき、1人寂しく家路を歩く。
あれからいろいろ考えた。
徹に耳元で言われた言葉にドキドキしていた自分がいた。でも好きかは分からない。好きなのは貴大のはずなのに…。
『ああーもうわからない…!!』
頭の中がグチャグチャでもう何も考えたくない。
モヤモヤした気持ち。
グルグルと迷走していく何か。
そして、いろいろ考えているうちに
我が家に着いた。
『ただいま〜…はあー疲れた〜』
家に着くなり、リビングのソファーへダイブ。
「おかえりなさーい。
A、夜ご飯あるけど食べる?」
『今はいー。』
「そう?じゃあ冷蔵庫入れとくから、食べる時チンして食べてね?あ、飛雄が帰ってきたら飛雄にも伝えといて?」
『はーい、ありがと〜』
食欲がないくらい今日は疲れた。
徹と貴大、ホントに何がしたいの…。
今の私にはさっぱりわからない。
てか、さっき言いたい放題言って
教室出てきちゃったな〜と今になって後悔。
明日、気まづい…。行きたくない。
休もうかな…。
「そんなとこで寝てたら風邪ひくぞ。」
『ん〜あ、飛雄?今日遅かったね。』
気づいたらソファーで寝落ちしていたみたいで
部活から帰ってきたであろう弟の飛雄が
目の前にいた。
てか、会話、同棲したてのカップルかって…w
まあそれは置いといて。
「試合の為の練習で忙しいからな。」
『そっか。さすが強豪校。』
「姉ちゃん、なんかあっただろ。」
『…っ、なんで?』
「姉ちゃん、何かあると帰ってきてすぐソファーで寝るの癖だろ。」
私の心を見透かすように聞いてくる飛雄。
さすが烏野優秀セッター。
よく見てるわ。
「俺のことはいいから。今回は何があった。」
飛雄からは滅多に出ない優しい口調。
こーいうとき、飛雄が弟で良かったって思うの。
嘘ついても、飛雄の視察力というか
観察眼は鋭いからすぐバレる。
だから、さっきの2人の言い合いから
私の悩みまで、全てを包み隠さず話した。
359人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しおらん - すごい面白いです!でもこの後及川に行くのかって思うと辛いですね!早くどちらのオチもみたいです! (2017年12月5日 11時) (レス) id: 679bd2e3fd (このIDを非表示/違反報告)
茉莉花(プロフ) - その後の話読みたいです!あと、この作品が大好きなので、更新を無理しない程度に頑張って下さい! (2017年11月28日 13時) (レス) id: 73a977f80d (このIDを非表示/違反報告)
フルーツ侍 - お疲れ様です!とても面白い作品ですね、いつも楽しみです頑張ってください!!あと、その後のお話?読みたいです、できればでいいので書いてください、よろしくお願いします! (2017年11月28日 3時) (レス) id: d5eadaadbe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まぅむ。 | 作成日時:2017年11月27日 22時