浮気…してるんだよね？【及川徹】

些細な我慢の積み重ね。 ページ18

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Asaid





『徹…一緒に帰…｢ごめん！今日委員会あるから帰れない。｣』






『徹…あのね｢待って、あとにしてくれる？｣』







あの件以来、徹は話してくれるどころか
全く構ってくれなくなってしまった。








それからいろんなことを考えていると、4限が終わるチャイムが鳴り、机から立つ人がたくさんいる。そんななか私は、もう1度徹のとこへ向かう。







『徹…お昼一緒に…｢及川さーん、お昼一緒に食べません？｣』







徹を呼んだ私の声は、ファンであろう少し派手目の女の人の声で遮られる。








｢いいね〜、あ、Aどーしたの？｣







まるで私がいたことを今知ったような顔をする徹。








『え、えっと、部活のこと聞きたかったんだけど、お取り込みしてるみたいだから、貴大くんに聞いてみる。じゃあ！！』








徹の笑顔を久しぶりに目にした私は、その場から逃げるように教室を出た。









｢Aっ！！｣







って私の名前を呼ぶ、貴大くんの声を背に。








『なんでっ…どうしてなのっ…』







ひたすら走っている私の目からは、涙が溢れだし
廊下にぽたぽたと垂れていく。








『私の何がダメだったのかなっ…』








考えても考えても答えは出てこなくて
身体も自然と縮こまる。









そんなとき…









｢よっ、A。｣









少し息切れしながら走る少年Tくん。
貴方はいつも駆けつけてくれるよね。









貴大くん______

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