浮気…してるんだよね？【及川徹】

可愛すぎる姫。 ページ48

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花巻said








暑い合宿から数ヶ月が経ち、季節はあっという間に秋へと変わる。









『就職と進学…か…。』









涼しくなった外。
繋がる手のひら。
秋の帰り道。
Aは進路のことで頭を抱えているみたいだ。









｢もうそーいう時期なんだな。｣









『ねえ〜。あ、貴大はさ？大学行くの？』









｢んー、今のとこそのつもりだけど、今度の試合次第かな。Aは？｣








『そっか！…私も大学！今度AO入試の面接！』









｢お、お互い頑張らなきゃだな！｣









『だね！！お互い落ち着いたら久しぶりにデートしよーね？』








｢だな！！よし、尚更頑張らなきゃ！！｣









『ふふっ。』









そーいえば、最近お互い忙しくて、デートというデートしてなかった。









まあ、俺たちバレー部は春高の県予選の準々決勝まで進み、次の結果次第でまた忙しくなるか変わるけど。









Aも、進路決まるまではマネージャー業を休むってなってるんだけど、本人がそれじゃ嫌だって言うから、無理しない程度にという条件でマネージャー業を手伝ってくれている。








それに、大学のAO入試の面接練習もあって、一緒に帰れるときも少なくなった。









でも、それは2人で乗り越えて行こうって決めたから頑張れる。









『もう少しで着いちゃうね…。』









Aの家がもう少しってとこで
俯きながら可愛いことを言う俺の姫。








｢寂しい？w｣








なんてイタズラに聞いてみると









『もうちょっと一緒にいたい…。』









と、ジャージの裾を掴みながら言う。
おいおい、可愛すぎないか…。

俺に余裕なんてない。→←結局、誰と付き合っても。

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