浮気…してるんだよね？【及川徹】

幸せの絶頂期。 ページ2

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Aside



ある日の昼休み。




｢A〜っ！｣






4限の授業のノートと教科書を机にしまっていると、後ろから声をかけられた。







『わっ、徹か〜もうびっくりさせないでよ〜』







振り向くと、それは彼氏の徹でした。







｢徹か〜ってひどくない！？せっかく2人でお昼食べよって誘いに来たのに〜｣







私がムスっとした顔と同じ顔で言うこの確信犯。
その顔に弱いの知っててやってくるんだから。








｢で、どうなの？一緒に食べないの？｣







『食べるに決まってるじゃん！』






｢さっすがA！そうと決まれば学食行くよ！｣






そう言いながら、私の手を握り廊下を走り出す徹。さすがバレー部、早すぎて着いてけない。
一応私もバレー部のマネージャーなのに、こんなにも違うなんて…。







｢A、何食べたい？｣






なんやかんで学食に着いた私たちは、今日のメニューを見ながら何にしようか決めている。








『んー、オムライスもいいけど、ハンバーグも美味しそう〜』







｢じゃあ2つ頼んでシェアしよっか！｣




『え、いいの？』






｢俺もハンバーグとオムライス食べたかったし！
あ、すいませーん…｣






なんて言いながら注文しているけど







『あ、私急いでたからお財布持ってくるの忘れた…』






徹が走るから、お財布持たずに出てきちゃったじゃん…。








｢Aは彼女なんだし、黙まってこの及川さんに奢られてなさい。｣







｢ね？｣って微笑みながら私の頭にポンっと手を置く徹。本当にそのさり気ない優しさに何度救われたことか。







『ありがとう、徹。』









だから私も微笑み返した。
すごく照れてたけどww






頼んだ物をテーブルまで運んだのと同時に、｢いただきまーす｣と食べ始める徹。







『てゆーか、本当に2人きりでお昼とか久しぶりだよね。』







｢本当だよね〜いつもはバレー部の皆とかAの友だちいたから、なかなか2人になれなくてさ〜｣









それ、はじめくんたち聞いたら怒りそう…ww
なんて思いながらオムライスを食べる。







｢Aって本当美味しそうに食べるよね。
あ、ハンバーグいる？｣








『そー？いる！！わっ、このハンバーグ美味しい！！』









今思えば、このときが1番幸せだったのかもしれない。カレカノだなって実感したし？









そう思うことになるのは、もう少し先になる。

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