娘 溺 愛 病 。

きゅー！ ページ9

今日はAが幼稚園で縄跳びをやるらしく、近くのショッピングモールへ買いに来た。


…縄跳び…


お金の問題もあるし、出来れば安いやつを買おう。(汗)


｢ぱぱっ、Aキラキラした縄跳びがいい！｣


｢キラキラ？じゃあ…これは？｣


安そうなキラキラしたやつを見せた。


…でも、Aは安いやつだと理解したらしい。


｢ぱぱ！これ安いの！｣


…と、怒られてしまった。笑


｢えぇー…でも綺麗じゃん、ほら｣


｢でも安いじゃん！８円くらいだよ！？｣


｢えー！そんな安くないから！(笑)108円くらいだよ…｣


｢何で！？安いじゃん！｣


しばらくそんな幸せな反論を続けた結果、結局700円近くする高いやつを買わされました。(泣)


───────────────────


次の日


一時カフェから出て、伊野ちゃんと幼稚園へAを迎えに行った。


｢ぱぱ！伊野ちゃん！｣


笑顔で走ってきたAの幼稚園バックからは、昨日の縄跳びが顔を覗かせていた。


｢Aちゃーん！来ちゃったー！！｣


Aをぎゅーっと抱きしめて幸せそうな伊野ちゃん。


…でも、何やらAは納得いかない様子。


｢ダメだよ？お仕事しなきゃ｣


伊野ちゃんがカフェの仕事をサボって迎えに来たのだと思ったのだろう。…まぁ、実際そうなんだけどね。笑


｢ぱぱ！抱っこして！｣


小さな体で俺の両足にぎゅーっと抱きついてきたA。


｢うん！おいで！｣


Aを持ち上げて抱っこした。


…だが、Aはとっても優しい子だから…すっかり落ち込んじゃってる伊野ちゃんの肩をポンッと叩いた。


｢伊野ちゃん！お迎え来てくれてありがとう！｣


Aの優しい発言に、パァッと明るくなった伊野ちゃん。


…単純なやつめ。笑

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