なるべく遠くを�� ページ28
時間は記憶を塗り替える。
その言葉を信じるのは、今かもしれない。
圭人「これ美味しいよ！
あ、Aも食べる？ほらこれ…」
A「…あ。」
圭人「う、そー…。」
A「ぷっ、あはは！」
圭人「笑わないでよー…。」
スプーンですくったクリームが
ポト、とコンクリートの上に溶けた瞬間
わたしたちの空気も溶け出した。
圭人「ごめんね、はい。」
A「落ちちゃったのにいいの？」
圭人「もちろん。どうぞ。」
A「ふふ、どうも。」
口の中でほんのり甘く広がったクリームは、
私の枯れた心にじっくり溶けた。
スイーツなんてしばらく食べてなかったや。
大貴『食いてーんだろ。ほら。』
…オレンジシャーベット、か。
圭人「A？」
A「えっ、あ……ん？」
圭人「ぼーっとしてたから。」
A「あぁ、なんでもないよ。」
夏の記憶は、まだ塗り替えられなかったみたいだ。
手元のクレープがあと少しでなくなりそうになって、夕日も色を変えようとしていた手前。
圭人「明日からしばらく部活できないんだ。
だから、一緒に帰ろ。」
ひとつの約束をして、ひとつの記憶を塗り替える
準備をした。
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り ん ご(プロフ) - 最後まで読んですごく思ったのですが続きがとても見たいです (2019年8月4日 21時) (
レス) id: 73fd960d94 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ちょこさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…！！更新頑張りますので、よければ最後までお付き合いください！ (2018年8月12日 16時) (レス) id: beff1271c7 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 綾音さん» ありがとうございます！スローペースですが頑張ります…！ (2018年8月12日 16時) (レス) id: beff1271c7 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - とても面白かったです！次の更新楽しみにしてます！ (2018年8月4日 5時) (レス) id: 602e433e33 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！！ (2018年8月1日 0時) (レス) id: d782371a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2018年7月21日 17時
