ノスタルジア・ラヴァー (Daiki.A) (ページ24)

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いたずらな横顔④ ページ24

思い出した…あの芝生の上で寝っ転がった時だ、あの綺麗な横顔を見たのは。

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いつもわたしたちが行っていた公園に、
シロツメクサがたくさん生えた芝生があったの。

そこで走り回るのがわたしたちの日課。

毎日全く同じように走り回ってたのに全然飽きなくて、疲れたらシロツメクサを眺めながら
「きれいだねー」なんてありきたりなことを呟く。

走り回った芝生の草の匂いがまだ思い出せる。

それと同時に…きみの温もりを思い出してしまう。

大ちゃんの腕の中に飛び込んだらぎゅーってしてくれるから、甘えて「好き」って言えば、
「俺は大好き！」って返してくれる大ちゃん。

そんな大ちゃんが、わたしだって大好きだった。

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目を閉じれば、たくさんの季節を駆け抜けて一緒に笑い合った日々が、
時が経った今でも輝いてるの。

たまに大ちゃんが芝生の上に寝っ転がりたいって言うから、その時はふたりで寝っ転がって空を眺める。

A『大ちゃ…、』

隣を見たら、気持ち良さそうに目をつぶる大ちゃんがいた。

なんでそんなに綺麗なんだろう。

幼いながらにそう思った。

その頃からわたしは、大ちゃんの虜だった。

大ちゃんから離れられないなんて、とっくにわかってた。

あの頃は、何も考えずただ「好き」って言えたのに、今はもう、きみのことを考えないようにしなきゃ。

だってきみはもう…。

A「うぅ、っ、もう…やだ…。」

わたし、いつからこんなに泣き虫になったんだっけ。