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「仕方ないな...」
ドラコは1つ溜息をつき、元の位置に今度は深く腰をかけた
その行動にAは満足するとスっとドラコの腕から手を離した
ドラコの新品のローブにはシワひとつ付いていない
『真っ白で大きいから〜綿あめなんてどう？』
「フッ、愚直だな」
『じゃあ洋梨！』
ネーミングセンスが皆無だな、とドラコは呟く
『なによー！じゃあなんか提案してよ』
むぅ、と唇を突き出すAはまるで幼い子供のようだ
ドラコは半分呆れながらも1つ咳払いを落とし、口を開いた
「…ドレイク...なんてどうだ」
『...ドレイク？』
ドラコの喉がゴクリと鳴る
Aがどんな反応を示すのか、恐る恐るといった様子でドラコは視線を上げた
『ドレイク…...へえ！意外とかっこいいじゃない！ドラゴンって意味よね？』
「あ、あぁ」
パァッと花が咲くようなAの笑顔に、ドラコは酷く安堵した
『気にいった！ドレイク、あなたの名前はドレイクだよ！』
梟も機嫌がいいのか、ドラコの方を見てホッホッと鳴いた
その様子にドラコは驚いて目を丸くする
梟はこんなにも感情表現豊かなのだと
『聞いた！？この子ご機嫌みたい！すごいじゃないドラコ！』
無意識なのか、ドラコはAのフクロウに対し
自分と似た意味を持つ名前を付けていた
それはまるで小さな独占欲の芽生えとも言えよう
ニコニコとご機嫌の様子なAとドレイクに吊られ、先程まで不機嫌だったドラコの口の端は仄かに上昇した
「ふ、ふん。僕はセンスがいいからな、当たり前だ」
『ほんとね！ありがとうドラコ！』
Aは腕を組んでいたドラコの腕を無理やり自分の方へ引き寄せ、その手を握った
「お、おい！」
『これからも仲良くしてね、ドラコ』
ち、近い...
あと20センチもないであろう距離
顔と顔をこんなに近寄せたのは異性では母親以外いないであろう
心臓の音は今までで1番速く脈打っている
「こんなところに居たのかマルフォイ」
目を見開いたままのドラコの頭上から聞こえた野太い声
クラッブだ
「遅いから探しに来ちゃったよ、もうすぐ着くみたいだぞ」
手には菓子袋を持ったまま
クラッブとゴイルは、ドラコとAを交互に見る
「お取り込み中だった？」
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
