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「A様がお産まれになった日に、オリヴィア様とお爺様より魔法界の存在があることを教わりましたが、度々無意識に不思議な現象を起こす貴方様はどこか普通の子供ではないと思っていました。
ずっとお側で見てきた私めが言うのです、A様の魔法の力は本物です...私は今日この日が来ることは分かっていました。」
ウィルは焦ったように話し始めた
私はコンパートメントの窓から身を乗り出し、ウィルの手を握る
「私はこれより先からA様をお守りすることはできません、ご自分の身はご自分で守らねばなりません。
話を聞けば今までいた安全な環境とは違うようですから、現代社会では有り得ないことが起こり得る場所です。ご自分を強く持ってください。A様ならどこでも輝けるはずです。
…どうか、どうか、お元気でいてください。」
言い切る前に、列車の汽笛が鳴り、別れの時間を告げる
冷静沈着、いつだって鉄面皮を取り付けていたウィルの瞳が潤んだ
「辛くなった時はすぐに帰ってくるんですよ、いいですね？」
『うん…うん、分かってる！ありがとう…ウィルも元気で！』
「A様っ...！」
列車が走り出し、繋がれていた手が離れる
11年間守り続けてくれたウィルの大きな手が遠ざかっていく
1番に私の味方でいてくれたボディガードのウィル
そんな彼の涙は私の涙腺を緩ませるのには充分すぎたのだ
列車が発車し、姿が見えなくなるまで私は手を振り続けた
ちょっと、ほんのちょっとよ
寂しくなっちゃったじゃない
コンパートメントの椅子に全身を預け、私を心配したのか
ホー…と小さく鳴く籠の中のフクロウに目線を移す
『心配してくれたの？ありがとう。
あ…そうだ、この子に名前をつけなきゃ』
白くて綺麗な羽を持つこの子に似合うなにかゴージャスな名前...
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
