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「よく来たなぁ、見物か？」
ハグリッドの小屋がよく見渡せる丘を下ってこちらへやって来るハリー達に、ドラコは声をかけた
「なんて下劣なの！！」
ハーマイオニーがそう怒鳴れば、ドラコ達は神経を逆撫でするようにニタニタと笑い、その様子をバカにする
Aに嫌われ、口も聞いてもらえない
まるで最初から知り合いですらないような態度にドラコも限界だったのだ
ここまでヤケにならないと気が済まない
元はと言えばポッターが全部自分の癪に障ることをするから悪いのだ
こんなのただの八つ当たりだと理解している
だがドラコは、ハーマイオニーに杖で脅され逃げ帰ったあとでもまだ尚そんなことを考えていた
あの場になぜかAの姿が見えなかったことだけが救いだった
いつも4人一緒にいるはずが今日は違った
とてもかっこいいとは言えない場面、Aにだけは見られたくなかったのだ
だが一体Aはどこに行ったのだろう
処刑される瞬間に立ち会いたくなくて部屋に篭っているのだろうか
きっと許してくれないだろう、だけど最後でもいいから目を見て話したい
生徒全員の前でも構わない、注目を浴びてもいい
次に見かけた時は絶対に引き止めよう、ドラコはそう決めた
まだ明るい校内をドラコは走り、彼女の姿を探し始めた
図書館、梟小屋、ブルーベルの花畑があった湖の畔
普段使わない教室さえ、彼女が行きそうな所は虱潰しに探していったが、そのどこにもAはいなかった
空が少し薄暗くなってきた頃、鉛のように重くなった足を引き摺りながらドラコはスリザリンの寮に戻ってきた
入口を通り抜けると、談話室の方がやけに騒がしいことに気がつく
どうせ大したことじゃないだろう、どんどん苛立ちが増す
チラチラとこちらを見る女子生徒の視線が右頬に突き刺さって鬱陶しい
「ねえ、ドラコ！大変なのよ！」
パーキンソンがドラコのシャツを掴んで、興奮気味に引き止めた
「なんだよ煩いな、離せ」
「待ってドラコ！」
しかし振り払おうと腕を上げた瞬間、パーキンソンの口から発せられた言葉によってドラコの動きは停止した
「グリフィンドールのA・フローが、意識不明の重体で見つかったって」
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
