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『罪のない動物にこんな仕打ちができるなんてカス以下よ！最低！陰湿野郎！ばか！』
「ちがっ、待って、聞いてくれフロー...いてっ！」
『触らないで！今すぐお父上様に訴えを取り消してくれって頼みなさいよ！』
どん、とAはドラコの肩を押し、そのままくるりと踵を返し校内に戻っていく
嵐が過ぎ去るとはこういう事なのだろう
周りにいたスリザリン生は全員ポカン...と口を開け、なんとも情けない様子だった
ドラコ本人は、あまりのショックにその場から次の授業が終わるまで動けないでいた程だ
マルフォイがフローを本気で怒らせた...
そんなおまけを付け、バックビークの噂は更に勢力を増していく
スリザリンとグリフィンドールは犬猿の仲だ
周りも面白がり、ドラコは体裁を気にしてAに弁解するタイミングを失っていた
廊下で見かけても視線すら合わない
夜中にいつもの場所で待っていてもAは現れない
手紙も無視
「一体どうすればいいんだ…」
夕食中にも関わらずドラコは頭を抱え、机と顔を合わせていた
あれから3日も経っている
ドラコの体感では10年をゆうに越していた
Aと話せないのがこんなに辛いなんて...
入学式の日、梟を大事そうに抱えていた今より幼いAの姿の記憶が過ぎる
Aは動物が好きだ
梟のドレイクを自分の子供のように可愛がるし、そんな彼女に本能的に気を許してしまうのか、動物たちが寄ってくるのだ
バックビークを見た時だって1番にはしゃいでいたのを覚えてる
中庭で怒鳴られたあの日、すぐさま父ルシウス宛に梟を飛ばしたが返事が返ってくることはなかった
あの父のことだ
一度決めたものを取り消すはずがない
ましてや気に食わないハグリッドに関してのことだ。尚更である。
このまま刑が実行されれば、Aは一生自分を軽蔑したままだろう
それだけじゃない、ドラコ自身も罪悪感で押し潰されてしまうに違いない
「アレ、今日らしいな。もちろん見物に行くだろドラコ」
「グレンジャーの悔しがる顔が見れるかもな」
今期の試験も恐らくトップであろうハーマイオニーが気に食わないのだ
ゴイルとノットはスリザリンの談話室で、項垂れるドラコに声をかけた
自責の念にドラコはぐるぐると思考をかき乱されながらも、ついに刑執行の日が訪れてしまった
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
