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「君に呼ばれたらどんな場所でも行く」
普段のドラコからは想像もできないような優しい表情、甘くて耳が蕩けそうな声
こんな姿、きっと見られるのは私だけ
『規則違反でも？』
「あぁ、現に破ってるだろ」
あれ…私、ドラコのことを意識する前はどんなだっけ？
ドラコは入学式のあの日から変わってない、ただただ私の話を聞いてくれていたっけ…
ハリー達と賢者の石を探して骨折した時も、バジリスクに石にされた時だって頻繁にお見舞いに来てくれた人はたくさんいても、日に3度も訪れてくれたのはドラコだけだった
無茶するなって呆れながらも本気で怒ってくれて
風邪を引けば薬を作ってくれて、寮が違ってもいつもこっそり助けてくれた
「言ったろ、君が好きだって。」
ねえ、ドラコ
あなたの優しさってこんなに分かりやすいはずだったのに
まっすぐ伝えてくれてたのに
『ごめんなさい私ずっと気づかなかった…』
ああ、どんどん頬に熱が集まっていく
「…いいんだ、別に」
私もあなたが…そう出しかけた言葉を奥に押し込んだ
なんて急で、無責任なのだろう
もしこれが一時的なものだったら？
私はいつも1人で突っ走って、自分がどう思われるかなんて気にしてなかった
気分屋で、突発的
それは誰かを傷つけることだってある
やっぱりあなたを好きだったのは勘違いだったみたい
なんて言葉で目の前のこの誠実な彼を傷つけるのが、心の底から怖くなった
「いつまでだって待てる、すぐに断られなかっただけで幸せだ」
そう言うとドラコは眉を下げ、少し口角を上げた
私はその言葉に甘えてしまいそうだよ
いつもは悪口ばかりのその口から、こんなにも繊細で優しさに溢れた言葉を紡ぐなんて誰が予想できただろう
ドラコ、好きな子にはこんなに優しいんだ…
気恥しさと、嬉しさ
胸がきゅうきゅうと締め付けられて苦しい、甘くて苦しくて仕方ない
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
