10.夜中の共犯 ページ33
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時は1週間と3日前に遡る。
私はあの冬休みのパーティーの日からドラコをなんとなく避けていた
嫌いになったからじゃない
目は以前より合うようになっちゃったし…
ってそれって私が意識してドラコの方を見るようになったからじゃない！？
そしてそれはつまりドラコもずっと前からこうして私のことを見ていたわけで……
一体いつから！？
どうして気づかなかったんだろう
理解した途端、余計にドラコを意識してしまい
彼に話しかけることも近寄ることもできなくなってしまっていたの
本当に愚かだったと激しく後悔している
気のせいか、日に日に寂しそうな表情を見せるドラコに私はディナー後の隙を狙って何度も話しかけようとしたんだけど…
ハリーが私がドラコに近寄ろうとすると必ず話しかけるもんだから全部失敗に終わってたわけ。
痺れを切らした私が夜中に寮を飛び出したのが今日
たった1時間前
ハリーの透明マントを拝借したのは言うまでもない
借りる理由を説明するのが本当に大変だったわ
そしてドレイクに手紙を持たせ、ドラコを大広間の近くにある小さな部屋に呼び出した
こんな夜中に規則に反したこと…ドラコはする訳ない、きっと来ないなんて思ってたのに
ドラコは既に待っていたの
暗くて、壁に掛けられた少しの蝋燭の灯りだけのその空間に
制服とは違うラフなシャツと緩めのカーディガン姿で彼は立っていた
『嘘でしょ、ほんとに来た…』
「君が呼んだんだろ」
入口で呆然とする私に近寄ったドラコからは石鹸の香りがする
珍しくコロンではないその香りが、彼を別人のように感じさせた
やけに胸がドキドキと高鳴ってうるさい
『…なんか、久々ね話すの』
「邪魔が多いせいだな」
2人でクスッと笑い合い、そのうち視線が合う
静寂に包まれるホグワーツは1人では恐怖さえ感じるはずなのに
彼といればそんなものは感じない
この2人きりの時間が続いてほしいとさえ思うのだ
確かラベンダーが言ってた
異性と5秒以上目が合うと、お互いに恋に落ちてしまうと
ううん、違う
5秒以上目が合うのは、きっともうお互いに恋に落ちてしまっているからなんだ
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
