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なんなんだ、ポッターの奴
これ見よがしにフローと手を繋ぎやがって
「なあドラコ、ポッターこっち睨んでないか？」
隣に座るザビニがニヤニヤと僕の顔とポッターを交互に見る
「ふん、知るか」
どうせフローに関することだろう
あの様子から見ても分かるが、ポッターもフローを友達以上の存在だと感じていることは確かだった。
ポッターのことは知らないが、先にフローに想いを伝えたのは僕のはずだ
何も後ろめることなんて無い。
「今日は隣に座ってるな、ポッターとフロー」
「…だからなんだ」
「こないだのパーティーに来てたのにポッターと付き合ってんのかな？あいつらほんと仲良いよな」
「…」
声を潜めながら腹の立つニヤケ面を止めないザビニ
「安心しろよ、ドラコの方がフローとお似合いだって。周りも言ってただろ」
「うるさいぞザビニ」
確かにあのパーティーの日、親戚や友人貴族達に声をかけられたことをドラコは覚えていた
〈2人ともとってもお似合いね〉〈あの子はガールフレンドかい？綺麗な子だ、すごいじゃないかドラコ〉
そんな言葉ばかりで、例えそれがドラコの機嫌をとろうとするお世辞でも嬉しかった
あの瞬間は、ドラコにとってこの上なく幸福な空間だったのだ
本当にAが自分のもとに来てくれたらより幸せだっただろう
出会った時からずっと恋焦がれてきたAとはじめて学校外で過ごし、何度となく通り過ぎたクリスマスが特別な日に変わったのだ
ドラコはそれだけで良かった
パーティーの誘いに頷いてくれたあの日、ドラコは告白すると既に決めていた
返事はもちろん断られると思っていたが、その予想は外れた
Aは顔を真っ赤にして「えっと…」と小さく繰り返し、ついに耐えられなくなったのかドラコを置いて会場の人混みの中へ消えたのだ
これは振られたうちに入るのか
それともあの鈍感なAにやっと自分の存在を意識させることができたのか
ドラコはグルグルとあの日から考えていた
(もしフローが僕を避けて、もう2度と関わらないと決めていたらどうしたらいいんだ…)
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
