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ドラコは天にも登るような心地だった
それは、今朝の出来事
パーティーの誘いにAが応じてくれたからだ
神様が施してくれたクリスマスプレゼントにも思える
誰もが欠伸する魔法史の授業すら今のドラコには楽しめた
隣で眠るゴイルが体ごと頭を自分の方へ傾けても、そこまで気にならない。
授業開始から30分、計7回はゴイルを突き放しては戻ってきての繰り返しだ
そんなやり取りをしている3列先にいるハリーは、反対にソワソワと何やら落ち着かない様子だった。
『……ハリーどうしたの？』
さすがにチラチラと見すぎたか
あの事が気になっていたハリーは、隣にいるAに無意識に目線を何度も送っていた
Aがハリーの耳に唇を寄せ、声を潜めて尋ねてきた
「あ…ごめん」
A側の耳が、身体中の血液が集まったように熱い
『なんか今日のハリー変よ？』
「うん、そうかも、ほんと。ほんとそうだね。」
ふい、とハリーが顔を逸らすと、Aは首を傾げたあとまた前を向いた
(こんな距離、前は気にならなかったのに…)
あの感情に名前がついてしまってから、まともにAの顔が見れない
近くにいることさえドキドキしてどこか落ち着かない
「あぁ…もう…」
やっぱり眠れない
明日から冬休みが始まるというのに気分は憂鬱なままだ
「…ロン、君って本当にイビキがすごいね」
気持ちよさそうに眠るロンを尻目に
今日もまた何度も寝返りを繰り返していたハリーは、ベッドから起き上がると近くにあったパーカーを羽織り談話室への階段を降りていく
暖炉に火をつけようと、ハリーは杖を取り出したがその必要はなかった
既に誰かが暖炉に火をつけソファに身を委ねて寛いでいたからだ
こんな夜中に誰だろう、恐る恐る近づけば背もたれから覗く見覚えのある髪色にハリーの心臓にドキリと緊張が走った
「A…？」
『え…ハリー？』
暖炉の灯りに照らされたその綺麗な顔は、やっぱりAだった
「…こんな夜中にどうしたの？」
『ハリーこそ』
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
