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ドラコから貰った風邪薬を飲み、翌日すっかり熱も下がり回復したAはもらった手紙の通り朝食を少し早めに済ませると1階の箒置き場まで走った
『ドラコ！おはよう！』
箒置き場には既にドラコが待っていた
石造りの柱に気だるげに寄りかかる姿はなんともサマになる
「遅いぞ、朝から食いすぎだ」
ふん、と笑うドラコのホワイトブロンドの前髪が風でサラリと揺れた
『突然手紙くれたからビックリしたよ！果たし状かと思ったんだから！』
「なっ…違う！バカか！まったく…」
悪態をつきながらドラコが取り出したのは数枚の羊皮紙だった
「これ、昨日の分の授業のノートだ。ないと困るだろ」
ん！と差し出された羊皮紙を受け取る
自分以外友人も受けていない授業だった為、どうしよう…とAは昨日熱に魘されながら考えていたのを思い出した
そういえばドラコも受けていた
よく見れば、いつも授業で取るノートよりも更に分かりやすいよう細かく重要事項が記されている
(まさか私のために自分の分とは別に用意してくれたの…？)
思ってもみないドラコからの気遣いに、Aは心底驚いた
(どうして私にこんなに優しくしてくれるんだろう…)
『え…あ、ありがとう…！それと…風邪薬もありがとう。すごい効き目だね、さすがドラコ』
「この僕だぞ、当たり前だ」
(あ、ドラコ鼻が少し赤い…私が来るの、結構待っててくれたのかな…)
寒そうにマフラーに顔を埋めるドラコをAは見上げた
「…もう熱は無いのか」
『あ、うん…もう全快…』
「ふん、馬鹿は風邪ひかないはずなのにな」
(あれ？ドラコってこんなに背が高かったかな？)
ドラコが目を細めて笑う
でも、いつもの馬鹿にしたような表情じゃない
少し眉が下がった、まるで愛おしいものを見るようなその表情に、Aの心臓はキュッと切なく締め付けられた
(ちょっと待ってよ…なにこれ…)
「寒っ…授業が始まるし、戻るか…」
『あ、ドラコ…この間誘ってくれたパーティーのことなんだけど＿＿＿＿…』
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
