7.本当の優しさ(修正有) ページ22
.
冬休みまで残り3日を切った頃、ホグワーツ城はクリスマス一色となっていた
皆が浮かれる中、1人、寮の部屋に籠りぐったりとしているのはA・フロー
『もう最悪！まだ熱下がんない…ゴホッゴホッ…』
時刻は既に18時を指している
時期に夕食からハーマイオニーらも戻ってくる頃だろう
昼からグッと高くなった熱にAは魘され続けていた
『死んじゃうぅ〜……』
熱による辛さなのか寂しさなのか分からないけど、何故か涙が出てくる
早くハーマイオニー帰ってきてくれないかな…
コンコン…
人差し指で、熱くて仕方ない涙を拭った瞬間、ふと窓をつつく音が聞こえた
『あれ…この子…』
近くの窓の外を覗くと、どこかで見たことのあるワシミミズクが早く開けろとばかりにガラスをつついていた
急いで窓を開けると、雪風と共に勢いよくワシミミズクが室内に入ってきた
ベッドのヘッドボードに捕まると嘴にくわえた手紙と小包をズイッと差し出す
『もしかしてあなた…』
手紙を受け取り、差出人を見ればやっぱりそうだ
『ドラコの梟ね、この手紙も…』
【 D. malfoy 】と封筒には書かれている
ドラコから手紙なんて珍しい…
急になにかしら、パーティーのこと？
ドラコの梟が部屋から出ていくのも気にせず、封を開け急いで中身を見た
【これを飲んで熱が下がったら明日、朝食後に箒置き場まで来い】
小さな小包の中身は風邪薬
誰かから風邪をひいたことを聞いたのだろう
何も書いていない無印の瓶の中の液体は、恐らくドラコ張本人の調合
Aはドラコが魔法薬学の成績がいい事を思い出した
(そういえばドラコは手先が器用だったな……でも、それにしても…)
『箒置き場…？まさか決闘じゃないでしょうね…ｺﾞﾎｯ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
