6.その感情は ページ18
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季節はすっかり冬を迎えていた
新学期早々シリウス・ブラックがアズカバンを脱獄し、A達4人はまたハリーを取り巻く事件に巻き込まれることとなる
Aは図書室で1人本を読んでいた
闇の魔術に対する防衛術に関する本を読むなど、普段のAからは有り得ないことだった
理由は簡単だ
防衛術の講師であるルーピンがAの好みのタイプだったからだ
少しでも成績を良くして褒められたい
そんな邪な理由である
はぁ...と小さくため息を漏らす、憂いのあるAの横顔に図書室中の男子生徒がチラチラと視線を送っている
ドラコもその1人だった
(Aが一人でいるなんて珍しいな)
この機を逃すまいと、ドラコはそっとAの横の椅子を引いて腰掛けた
「ひ、1人でいるとは珍しいな、フロー」
『ドラコ』
「今日はボディガードたちといないのか」
『ふふ、ハリー達のこと？ちがうわよ』
滑り出しは順調だ
クスクスと笑うAの声が心地よい
周りの生徒たちはグリフィンドールとスリザリンが笑顔で話している様子に驚いているがそんな事、今は気にするもんか
珍しくAが一人でいるのだ、このチャンスは絶対に逃してはいけない
「なぁ、フロー」
『ん？なぁに？』
伏せ目がちだと、Aの睫毛の長さがよく分かる
瞬きする度にドラコは目が離せなくなっていくのだ
普段ドラコがハリーに対し好戦的な態度で接していても、Aはどちらか片方だけの肩を持ったりなどしない。悪い点があればハリーにもドラコにもどちらにも注意する
こうしてドラコが話しかければ受け入れ、笑顔で返してくれる
彼女のそういうところをドラコは特に好意的に思っていた
どことなく落ち着くのだ
「今度の休暇は何か予定があるのか？」
あと二週間も経てばクリスマスを経てホグワーツは冬休みを迎える
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
