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『苦手なのはほっといてよー！すぐに上手くなるし！』
「マルフォイ、なんで君がAの梟の名前を知ってるんだ？」
Aに近寄ってきたドラコを制止するように、ハリーはAの1歩前に出た
この2年間、ドラコとAの2人が特別仲良くしていた様子はない
グリフィンドールとスリザリンは元々犬猿の仲であり、話すとしてもあくまで授業中やドラコ達スリザリン生がハリー達に絡んできた時だけ。そうハリーは認識していたからだ。
自分の知らぬ間に2人が親しくなっていたなんて、ハリーには想像出来なかった上にしたくもなかった。
(ましてや僕らグリフィンドール寮の人間も1部しか知らないような梟の名前なんて...)
「なんでか知りたいか？
そんなの決まってる、ドレイクは僕が付けた名前だからさ」
「！？」
『あれ、ハリーに言ってなかったっけ？ドラコと入学式の日の列車で一緒だったこと』
険悪な雰囲気のハリーとドラコを他所に、Aはのほほんと相変わらずの態度で答えた
『私のホグワーツでの友達第1号なのドラコは！それでこの子の名付け親になってもらったのよ』
「...そういうことだ」
勝ち誇った表情のドラコが少し目線が下のハリーを見下した
(名付け親だって？マルフォイが？しかもドレイクなんて名前…)
ギロリとハリーはドラコを睨みつけた
自分と同じ意味を持つ名前をペットに付けさせるなど、なんて独占欲の強い奴だ
ハリーは自分の中に小さく燃え上がるものがあるのを感じた
それは嫉妬というものだとハリーにはまだハッキリと分からないが、その感情はドラコの中ではずっと前からもっと大きく膨らんでいたのだ。
入学して間もない頃、Aは男子の間でも他学年の間でも噂になっていた
もちろん家柄の事もそうだが、その容姿からが主な要因だった。
〈1年生にとんでもなく綺麗な子がいる〉、それが始まりだった
時間が経つにつれ、Aのその性格や素行によるものに噂は移り変わっていった
〈グリフィンドールのA、可愛いよな。取っ付き難いと思ってたけど意外と気さくだった〉
〈レイブンクローのビーターが告白してキッパリ振られたって〉
〈先週はスリザリンの6年生も振られたみたいだよ〉
〈ハッキリしててかっこいい、それにおしゃれよね彼女〉
いつもどこにいたって注目を浴びている彼女はそんなこと気にも止めていないのか、いつだって自由だった
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
