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「はじめまして、A・フローよ！よろしくね！」
席に着き、Aは自分を隣に迎え入れてくれたクルクルの茶髪が愛らしい女の子に声をかけた
「私はハーマイオニー・グレンジャー。こっちがハリー、そしてロンよ」
ハーマイオニーと名乗る少女は近くに座る男子生徒を紹介した
列車の中で一緒だったらしい。既に打ち解けている様子の3人にAはぺこりとお辞儀をする。
丸眼鏡のボサボサ頭のハリーに、チキンを両手に頬張る赤髪が特徴のロン
「よろしくねA。僕ハリー。」
「ろ、ロンだよ、よろしく...」
ロンはAと目が合うとほんのりと頬を赤くし、口元についた食べカスを袖で拭う。その様子に、Aの口端がピクリと痙攣した。
同じ年頃の男の子でもこんな幼げな子達は見たことがなかったからだ
どこの富裕層の家庭もマナーには厳しい
付き合ってきた友人たちは皆礼儀正しいのが当たり前だった。
『どうぞ、これ使って』
未だ口元が汚れたままのロンに、Aはスカートのポケットからハンカチを差し出した。
触ったこともない明らかに高級品であろうシルクのハンカチに、ロンは驚いた
「こ、こんな高そうなの使えないよ」
『ハンカチは拭くためにあるのよ、気にしないで。それはお近づきの印にロンにプレゼントするわ！』
「ええ！？いいの？うわぁ...いい香りがする！」
口元の汚れもそのままに、ロンは受け取ったハンカチに頬擦りした
＿＿渡した意味無し
「ん…？さっき君、フローって言った？」
『ええ、A・フロー。私の名前だけど...』
「やっぱり！どこかで見たことあると思った！僕のパパが持ってきたマグル界の雑誌に載ってたの見たんだ！フロー財閥って名前の、とんでもないお金持ちだろう？」
ロンはつい先日、父アーサーが自宅に持ち帰ってきたマグル界の経済雑誌のことを思い出した。
アーサーはマグル界のことに興味があるようで、
そのことに息子ロン含める兄弟たちも半々呆れ気味であった。
〈ここに載ってるルーカス・フローって人はね、マグル界1の大金持ちフロー財閥の当主なんだ。その人の娘が今年ロンと同じ学年でホグワーツに入学するって噂で持ち切りだよ〉
〈この子？すっごく美人だね〉
〈もしかしたら仲良くなれるかも知れないな！〉
〈えぇ...そんなお嬢様が僕と仲良くしてくれるかな...〉
そう言うと、父アーサーはロンとよく似た笑顔で笑っていたのだ
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
