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「そうだな...これは少しばかり難しい...」
嗄れた声の組み分け帽子はクネクネとAの頭上で声に合わせて蠢く
(な、なにが難しいの！？)
『ねえ...ピンク色の寮カラーのところに行きたいのだけど…』
「……なに？」
『ピンクよ、ピンク。この世で1番可愛い色！』
「たわけ。そんな組はない。」
Aの言葉に組み分け帽子は無いはずの目を丸くした
さすがに何千人何万人と新入生を組み分けしてきた彼も、こんな事を言う子は初めてだった
過去に組み分け帽子にたわけ呼ばわりされた子が魔法使いの子に1人でもいただろうか
あの子の頭の中は騒がしくて疲れる
恐れを知らぬとは恐ろしい
今年は問題児ばかりがまとまってグリフィンドールに入ってしまった
組み分け帽子は後にそう語った
「まったく…こんな子は見たことない...。ふぅ…うむ、スリザリン、グリフィンドール…どちらの性質も持ち合わせておるが、血筋ではスリザリン...が、しかし破天荒、勇気もある、少々…いやかなり規則を破る傾向があるな...。」
『えっ、なんですって！？』
そんなこと初めて言われた！破天荒だなんて失礼じゃない！？
Aは少しばかり腹を立てたがここまで注目を浴びている中でさすがに文句を付けられなかった
ごく…と固唾を呑み、Aは目を瞑った
「よし決まった...…グリフィンドール！！！」
ワァッと、中央にあるテーブルの面々が立ち上がる
「おめでとう！」「よろしくね！」など、祝福の言葉ばかりだ
促されるままにテーブルに着席すれば先程組み分けされたばかりの新入生の数人が「ここに座りなよ！」とAを呼び止めた
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芙蓉(プロフ) - mypuppy66さん» コメントいただけて嬉しいです！これからもどうぞよろしくお願いいたします(*^^*) (2月6日 5時) (
レス) id: b527ebd726 (このIDを非表示/違反報告)
mypuppy66(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにお待ちしています♩ (2月5日 19時) (レス) @page18 id: 95d4a691f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芙蓉 | 作成日時：2024年2月3日 3時
