ヴィーナス？と世界へ！ (ページ27)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:10,576 hit

おはようページ27

目覚めて最初に見たのはつくしの顔。

『おはよう。つくし』

取りあえず目覚めたから挨拶をすると前から重みが来る。

つくし「も～心配したんですよ。もう真っ青で頭押さえながらヒロト君に運ばれてくるか
泣きなりながら抱きついてきたつくしを優しく抱き締め頭をポンポン撫でながら

『俺は大丈夫だからさ、つくし泣くなって。俺はお前の笑ってる顔が好きだぞ。』

泣きながら顔を上げたつくしが言った5文字。

全く予想してなかった、むしろこれ位のことで言われるのか。と、思った

つくし「う～イケメンだ。」

『へ？』

思わず複雑そうな笑みを浮かべると近くにいた剛人に

剛人「お前女子なのにっイケメンって言われてやがるっ」

よほど面白かったのか涙目を浮かべながら自分の膝をパシパシ叩く剛人を取りあえず殴る。

剛人「って～！おまっ馬鹿力だろ！」

涙を浮かべながら頭をさする剛人に

『褒め言葉だ』

と、だけ返す。

今の俺は機嫌が悪い少々力が強いのもしょうがないだろう。

視線を試合に向けると鬼道が必殺タクティクス“エンジェルローブ”を使い韓国からボールを奪った。

試合に集中したいでもさっき収まったはずの頭痛がまた襲ってくる。

今の俺の顔は真っ青で、冷や汗で酷い状態だろう。

そんな俺を見てからか隣だった子分君が

子分「親分、莉央さんが…」

監督に声をかける

監督「おやおや、随分辛そうですね～。横になって無くて大丈夫ですか？」

『大丈夫です。』

監督が本当に心配してんのか、という調子できいて来るが正直今すぐ薬を飲みたいけど、この試合を最後まで見たいのと半々だった。

そんな中俺に鋭い視線が突き刺さっていた。

この視線は目覚めた時からたまに試合に変わるが殆ど俺を見ている。

そんな中ボールは灰崎へ回る。

久遠「どうしますか。」

灰崎とヒロトに指示を出そうと、久遠コーチが監督に尋ねる。

監督「好きにやらせましょ。」

にやりと笑うとそう伝えた。

ベンチの奴らは各々驚きの声を上げた。

監督「莉央ちゃん貴方はどう思いますか？」

いきなり話しが振られ使いたくない頭を使い結果

『俺も好きにやらせた方が良いかと。』

監督「ですよね～」

俺まで賛成したもんだからめちゃめちゃ質問攻めされる。

つくし「何で好きにやらせるの？」

『この場合監督がどちらか一方にシュートを打たせるのと今みたいにするのどちら良いか見てみなよ、試合でね。』

そう伝えると皆の意識が試合に向かう。

コーチが指示を出すと