Round 16 ページ16
ハニオッパに促され小走りでキッチンの奥まで進むとそこには壁に背中を預けて腕組みをしながら少し俯いているスンチョルオッパがいた
『スンチョルオッパ……』
そう彼を呼ぶと目線だけをこちらに向け、おぉーと声を出すスンチョルオッパ。
『あの…ハニオッパがスンチョルオッパが私を呼んでるって聞いて……どうかしたんですか？』
「あぁ〜……いや、そんな特に用事なんてのは無いけど。ココにお前がいないと何かあれじゃん？」
『あれ？』
「おぉー、あれだよ、あれ」
そう言って笑いながら少し鼻をこすったスンチョルオッパを見て、顔が緩んでしまった
『んもぅー、あれって何ですか？分かんないですよ』
「お前、俺の事好きなのに何にも分かってないんだな」
『えぇー、なにそれ、それとこれとは話が別じゃ無いですか?』
オンニとお話しして私は必要な人間なんだと自覚した後だから、スンチョルオッパとは案外いつも通りに話すことが出来た。うん、良かった。
「あー……お前、色々やらかしたんだって？」
『あぁ…ハニオッパから聞いたんですね』
「ん…まぁな。」
『んもぅ！やっと少し元気出てきたのに、まだ私の傷口をえぐる気なんですか〜？』
スンチョルオッパにはあまり自分の失態を知られたくなかった私は少し強がりながらおどけたようにそう言うとスンチョルオッパは少し俯き気味で微笑みながら言った
「そんなんじゃないよ」
『っ…』
ほぼ初めてと言っていいほど柔らかく優しい声でそう言ったスンチョルオッパにいつも少し棘のある言い方や声色なのにこんな優しい声も出せるんだ、と少し胸を打たれてしまった
「ミスなんて、誰だって起きるんだよ」
『はい…』
「だから………あんま気負うなよ。お前はそのままでいいんだから。」
『はい……ありがとうございます。』
「ん…」
『ねぇ、オッパ』
「ん？」
『オッパは私がここに来て良かったって思ってくれていますか？』
「あー、うん…思ってるよ」
『えへへ、そっかぁ。えへへ』
今世紀最大に嬉しい言葉を貰えた気がする。
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ノルン(プロフ) - しー。さん» あっ……第二のお恥ずかし作品🙈素直になれてないスンチョルオッパでしたけど、やっぱり積極的な女の子には弱かったですね🥰またまた感想ありがとうございます🙇♀️ (4月16日 20時) (
レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
しー。(プロフ) - 少し意地悪なスンチョルオッパと歳下女の子のお話きゅんきゅんしました❤️意地悪で素直になれないスンチョルカッコいいけどちょっと垣間見える可愛さ推せます♪それからヌナとハニの仲の良さがとっても良かったです♡最後まで楽しく読ませて頂きました！ (4月16日 13時) (レス) @page32 id: 5d72cd64c1 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - まるのさん» こんばんは！伝わりますよ！どこかの作品にキュンキュン超えてギュンギュンワードあるので探してみて下さい👀追う作品は多分ちょこちょこまだ紛れてると思います！あと、こちらこそ毎回感想ありがとうございます😭すごい嬉しくてギュンギュンしてます！ (12月30日 0時) (レス) @page32 id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
まるの(プロフ) - ノルンさんこんばんは！キュンキュン超えてギュンギュンしました（伝われ）私、追う恋が大好きなので、もう最高すぎて空飛べそうでした（）それと、いつもコメント返してくださってありがとうございます！！これからも応援しています！！ (12月29日 22時) (レス) @page32 id: 0f64c498bd (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - Chaaiiiさん» コメントありがとうございますっ！！そう言って頂けると本当に嬉しいです！！これからどんなお話になるか是非ワクワクしながらお待ち下さい！ (10月10日 19時) (レス) id: 561ffbc4d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノルン
| 作成日時：2023年10月10日 9時
