せんせぇ ページ9
レオナside
レオナ｢殴るのは辞めろ｣
｢…む｣
レオナ｢いいな？｣
｢…むむむむ｣
レオナ｢ここは陸なんだ、辞めろ｣
｢…ﾁｯ｣
最近、分かったことがある
先生モードってのがあって
あんな口調だけど、本来はもっと口が悪い
ジェイド(表)、フロイド(裏)みたいなもの
｢…レオナちゃん酷い｣
レオナ｢酷くない｣
｢ジェイドが逆さにしたりするからだ｣
レオナ｢ジェイドが悪いけど殴るのはダメだ｣
｢レオナちゃんは自分からはやらないけど
他使って悪さするじゃん、それはいいの｣
レオナ｢俺からの物理攻撃はないからな｣
｢なんかそれズルくない？？｣
レオナ｢ずるくは無い｣
｢レオナちゃんの事好きになれないわ｣
フン、とそっぽ向いた
レオナ｢お前なんでそんな口調なんだよ｣
｢…ママが言ったの｣
ママを真似をする方がいいと言われたんだそう
レオナ｢ママが好きなのか｣
｢大好き！暴れん坊の私を愛するから｣
｢パパは、元々ママが凶暴なのを
大人しくした人だからさ〜｣
うち、凶暴なの。とカラカラ笑う
レオナ｢…なんであの時、オークションに居た｣
｢え？｣
レオナ｢…あの時は人魚の言葉はあまり知らない｣
レオナ｢お前に出会ってから、学んだが｣
｢…家出｣
｢よくある事でしょ？｣
レオナ｢…ただの家出か？｣
｢…｣
レオナ｢…｣
｢私、陸に憧れたの｣
｢…陸の人間や、文化…海にないもの｣
｢憧れて、外に出た時に
網に引っかかっちゃって…笑｣
｢その時に、貴族に目をつけられて｣
｢…転々としてった｣
｢商品になったこともあった｣
｢ずっと水槽の中で生活したこともあるし｣
｢水を少し与えてもらってどのくらい生きられるか｣
｢…家出しなきゃ良かったって思った｣
｢ある時、私に飽きたのかお金が欲しくなったのか｣
｢闇オークションに出すって言われて｣
｢…私の目はお金になるからって｣
それでだよ、と
｢…ケイトくんに言われたんだ｣
マジカメしてますか、と言われてから口を閉じた
レオナ｢それで？｣
｢もちろん断ったさ、未だに探されてるから｣
｢髪の色も変えた、感情が揺れないようにしないと｣
｢…カラコンも考えた、でも
目が痛くてさあ…｣
｢…キミに助けられた恩は、いつかね｣
またね、レオナちゃんと
先生モードの仮面を被って居なくなった
レオナ｢(…なるほどな)｣
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作者名：のるのら
| 作成日時：2023年9月26日 9時
