せんせぇ ページ31
主人公side
特になにもなく時間が流れてった
私の存在は隠れた
ただのナイトレイブンカレッジの教師なだけ
｢なーんて快適なんだー！｣
お昼寝するのも自由！いやーいいね！
レオナ｢おい｣
｢ん？｣
レオナ｢邪魔だ｣
｢えー！人が先に寝てたってのに酷くない？｣
レオナは私を見て
レオナ｢そんなぐうだらだと、番も逃げられるわけだな｣
｢……私のどこが悪かったかなぁ｣
レオナ｢知らね｣
｢恋人はできるし、やることはや…………てないけど｣
｢番にしようとして…逃げられたじゃん？｣
｢愛が重いのかもー｣
レオナ｢は？番にするって、やることやってるだろ｣
｢んーんー、やらしてくんなかったのー｣
レオナ｢…臭いとか？｣
｢はあ？！レディーに失礼ね！！！｣
大体あんた獣人でしょ？！鼻がいいなら分かるだろ！！
って吠えたけど、レオナは
レオナ｢お前はなんか、…………カルキくせぇ｣
｢カルキ？ってなによ｣
レオナ｢…塩素消毒によって生じる匂いで
美味い水の真反対の匂い｣
｢美味くない匂いの水ってどんなだ…？
私、下水道でも別に入れるけど｣
レオナ｢…………｣
｢……？｣
レオナ｢流石魚だな｣
俺はこんなやつ、番には出来ねえなと
レオナ｢トイレの水でも喜んで泳げる女なんて
願い下げだわ、そら番も嫌がるわけだよな｣
｢ちょっと！！！別に好んで入るわけないでしょ！！｣
馬鹿じゃないの？！こいつ！！！
｢…………魚は別に匂いじゃなくて｣
｢…いや、匂いのきついものは好きかな…｣
レオナ｢…｣
｢ちょっとなに！！！｣
レオナ｢汚染水平気で入れそうだな｣
｢だから！！私たち自身がもう汚染水に慣れてんの！！｣
｢ていうか、魚がな！！！私らじゃないわ！！｣
レオナ｢吠えるな｣
｢………はぁ｣
なんなの？人のことバカにしてさぁ
｢大体…私人魚なんですけど｣
レオナ｢おう｣
｢匂いとか…人間の時に気をつけてますけど｣
レオナ｢おう｣
｢それに私、匂い敏感な方なんですけど｣
レオナ｢あ？｣
｢弟たちが来てるの気づかないの？｣
レオナ｢…すんすん……………居ねえぞ｣
｢はぁ、
……学園の端っこから端っこまでの距離に居るけど｣
｢そのうち来る｣
5分くらいにって言ってスマホを見てたら
レオナ｢…本当に来やがった…｣
｢鼻おかしいんじゃない？｣
レオナ｢お前はスゴすぎんだよ｣
｢海にいる時そうやって探してた｣
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作者名：のるのら
| 作成日時：2023年9月26日 9時
