ウツボせんせぇ (ページ30)

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せんせぇページ30

レオナside

記憶1部を取り除かれた感覚だった

レオナ｢…｣

大事な記憶が無いように感じる

リーチ先生を見て、なんとなくコイツに

あるんじゃないかと思ったが

ほぼ、知らないヤツだ

なんも分からねえし

｢やあ、キングスカラーくん｣

授業サボってちゃダメだよ、と

レオナ｢…｣

俺を見る申し訳なさの表情

俺に授業出ろと怒ってくる先生は多かった

でも、それは出ない事への苛立ちだったり

王族だからって、と先生と生徒立場では

自分が上だろ、とふんぞり返るやつとか

色々居たがコイツは

なんか違う

レオナ｢お前、目…見えてねえのか？｣

｢え？｣

レオナ｢片目だけ、｣

目ん玉付いてるけど、なんか見られてない感じの動き

｢あー…大怪我したんだよ〜｣

キミは見えてるの？傷付いてるけど、と

レオナ｢まあ｣

【レオナちゃん、こめんね。】

レオナ｢、｣

｢じゃあ、気が向いたら授業に出なね｣

レオナ｢待て、A｣

｢…、ぇ｣

レオナ｢(…そういう事か)｣

固まるAに近づいて

レオナ｢怪我はもう平気なのか｣

｢…、｣

彼女の目元を触る

｢…ﾁｯ｣

レオナ｢おいおい、助けてやった恩人だろ？｣

｢魔法の効果弱すぎんだろ｣

_______

主人公side

マレウス、レオナ、師匠…そして

リリア｢なんじゃ？無駄に魔法使うと思ったら｣

｢…｣

リリアにもバレていた

黄金の瞳辞めてしまったのかと思ったぞ、と

レオナに舌打ちした辺りで話しかけられた

｢…はぁ、｣

マレウス｢異国の魔法なんだ、仕方ないだろう？｣

｢バレたら面倒だから内緒にしてね｣

レオナは珍しいと言われてた

魔力が桁違いに高いと気づくけど

レオナはマレウス達よりは少ないのに

何かをきっかけに気づいてしまった

｢(そのうち、あの子たちも…)｣

世の中の魔法士達が気づくってことは無い

接触した訳でもないし、噂に過ぎない

情報だって、特にはデタラメだ

早めの対処をしたおかげだと思う

｢…｣

レオナがくっついて来てた

恩人で、友人なんだろって

授業にも出るようになった

真面目に卒業するからって

レオナ｢別に、1年また留年しても
どーも思わねえがな｣

｢何言ってんの、早く卒業しなよ…｣

お前がいるからだろって、笑う

｢(…ほんと)｣

僕のこと好きだよね、レオナって

そんなに人魚は珍しいのかな

そんなことないはずなんだけど