せんせぇ ページ24
主人公side
学園長｢外出する時は気をつけてください｣
サムさんに貰った護身術用のものを
なんて渡されたけれど
海では暴れん坊だったのに
陸ではこうも迷惑かけてしまうとは…
｢(…情けないな)｣
学園長｢…｣
ぽん、と頭を撫でられる
｢…なんでしょう、学園長｣
｢わたくし、子供じゃないのですよ？｣
学園長｢…貴方は、私からしたら子供ですよ｣
｢それは、妖精族から見たらでは？｣
頭にあった手を退かすと
手を握られてさらに、ぽんと
手の中に何かを置いた
｢？｣
学園長｢あなたの事は聞いています｣
学園長｢海の中でのことも、あなたの瞳のことも｣
｢…ご迷惑おかけして申し訳ありませんわ｣
学園長｢いえいえ｣
｢…過去の過ちは、消えないものなのですね｣
学園長｢…｣
｢…姿や色を変えても、意味ないだなんて｣
学園長｢…ロイヤルソードアカデミーに
行く必要はありませんよ
貴方はここの先生なのですから｣
｢…行きませんよ、弟達がいる間だけですもの｣
学園長｢…そういう契約でしたね｣
あなたがこの学園から去るのはとても残念です、と
学園長直々に私の前に現れた
お困りですか？って
｢…それで、師匠？｣
学園長｢なんでしょう、A｣
｢ロイヤルソードアカデミーや他の奴ら
どうしたら、いいと思う？｣
学園長｢そうですねぇ…では、こうしましょう｣
私が、番を奪ったやつを
噛み殺した時に
この人に会った
何かお困りですか？私があなたの力になりましょうって
悪魔かなんかかと思ったら
ただのカラスで、妖精族だったから
じゃあ、為になる生き方を教えてよって
話したのが始まり
｢本日より、2週間
ロイヤルソードアカデミーに配属になりました｣
｢A・リーチ、と申します｣
｢よろしくお願い致しますね｣
ロイヤルソードアカデミーを探れ
あなたの資料はそこにあります
ってさ。
ナイトレイブンカレッジの資料とは
異なるものが置いてある
そう言われてた
調べてもらった、イデアくんもそう言ってた
｢…｣
全員を見ると数名、私を知っている者が目の色を変えた
｢(…みぃつけた)｣
私の番を奪った奴の、姉を
やっぱり、魂としては
ヴィランよね、私って
｢…地獄に落としてやるから、覚悟してな｣
1匹の猫は私を見て笑った
｢(…名前の複雑なやつよね、あの子)｣
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作者名：のるのら
| 作成日時：2023年9月26日 9時
