ウツボせんせぇ (ページ3)

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せんせぇページ3

クルーウェルside

｢報告は以上ですわ｣

クル｢助かりました、リーチ先生｣

とんでもないですわと微笑む

入ってきて１ヶ月で人気になった

飴と鞭の使い方が上手く

勉強についていけない奴らも

リーチ先生のおかげで、出来るようになった

俺のやり方だけでは

着いて来れない子犬が多い

その点、スカウトして正解だったな

女性の先生は居ない

昔は居たのだが

どうもヤンチャな学生の影響で

雇わなくなったのだが

逆にリーチ先生の場合

例のリーチ兄弟が居るからか

首輪をつけないとなりませんわね、なんて

まあ、助かっている…とても

179cmの彼女は

とても大きい

ウツボの人魚だからだろう

黒髪にターコイズブルーの毛先

あの双子の姉ということもあって似ている

生徒｢リーチ先生！｣

｢あら。小魚ちゃん｣

生徒｢先生のおかげで、小テストこんなに伸びました｣

｢あらあら、小魚ちゃんの努力のおかげよ｣

生徒｢！ありがとうございます！｣

生徒との距離感も、いい

本当にいい補佐をゲット出来たと思う

本当に。

_______

レオナside

夜、酒を飲んだ帰り

レオナ｢…あ？｣

ベンチで目を閉じてるリーチ姉を見つける

目を開けた時の彼女は金目

レオナ｢…はあ？｣

｢…｣

フ、と消える

｢あら、レオナちゃん｣

レオナ｢…お前、金目？｣

｢…夜は光るのよ｣

怒ると目の色が変わるということは

ラギーがフロイドに聞いたとかで

灰色くらいにはと思ってたが

｢…夜は見えないから、目の色が変わってしまうの｣

とても便利よと笑う

レオナ｢なんでここに居る｣

｢しつこい元恋人からの連絡を受けてね｣

電話してたのよ、と

レオナ｢…｣

ドカッと隣に座る

｢心配してくれるの？｣

レオナ｢お前の元恋人も人魚か？｣

｢いいえ、違うわ｣

人間よと

レオナ｢…｣

｢彼の方からやってきたの、海付近にね｣

｢私は声をかけたわ、何しているの？と｣

｢人魚を見たのは初めてだったみたい｣

面白くてね、と勝手に話す

｢…彼、詐欺師だったのよ｣

と、目は金目

｢思わず、絞め殺すところだったわ…｣

レオナ｢怖えよ｣

｢んふ、乙女を騙した罪は大きいのよ♡‬｣

｢…彼は言ったの、人魚を食べたら
不老不死になるからだって｣

｢…私はウツボだから、違うけれど｣

｢ウツボにそんな長寿居ないから｣

｢サメの人魚なら、長寿なのにねぇ｣

それは知らねえな