せんせぇ ページ13
キファジside
レオナ様がまだそこまで反抗期ではなかった頃
ファレナ｢父上、例のオークションは…｣
レオナ｢…声がする｣
ファレナ｢え？ちょ、レオナ！！｣
キファジ！お願い！と言われ着いてった
キファジ｢レオナ様、勝手な行動は！｣
危険です、と言おうとしたら
レオナ｢…オークションにかけられてる、人魚…｣
キファジ｢、｣
鎖の音が妙に響き
死にかけな人魚
怪我をしたのか血の匂いが凄く
レオナ｢…怪我してる｣
キファジ｢…開催主が、傷をつけたのでしょう｣
レオナ｢…俺、あの子を解放してあげたい｣
キファジ｢…レオナ様…｣
レオナ｢俺に考えがある、だから｣
キファジ、一緒に来てと
それからは凄かった
レオナ様は辺り一面を砂に変え
人魚を救出
レオナ｢…お前はもう自由だ｣
｢キュ、キュルル、ルルル、｣
レオナ｢早く帰れ｣
｢…｣
人魚を抱え、海に自身も入り
もう、大丈夫だと
｢……｣
レオナ｢ほら、｣
何度も何度も振り返っては鳴いて
人魚は海から上がることは無かった
キファジ｢(…それが)｣
｢恥ずかしいこと言わないでちょうだい！｣
レオナ｢仕方ねえだろうが…｣
チェカ｢なんで二人共赤いのー？｣
例の人魚様だとは
｢…｣
レオナ｢…来たか｣
｢え？｣
レオナ｢到着したみたいだな｣
｢…聞こえるの？｣
レオナ｢俺の耳は結構離れてても聞こえるが？｣
｢…魔力探知でなら、確認できるけど…｣
レオナ｢お前もすげーな｣
｢…海にいたら楽なのよ、これの方が｣
レオナ｢…人魚になってもらうからな｣
｢え？｣
レオナ｢ルディア姫は、人魚を見たことがない｣
だから、なってもらうからなと
｢…ウツボの人魚なんて、そんな綺麗なものじゃ…｣
レオナ｢ヴィルの話じゃあ、髪の色は変わるそうだな｣
｢…この髪の色、人魚になると戻るの｣
｢でも、それも一時的よ。暗いところに行くと
髪の色も変化するの、相手にバレないようにね｣
チェカ｢おねえたんすごーい！僕も見たい！｣
｢見れますわよ、チェカ様｣
そして、
ルディア｢レオナ様！来てあげましたわよ！｣
どーんと仁王立ち
レオナ｢お久しぶりですね、ルディア姫｣
ルディア｢…この方は…もしやチェカ様？！｣
チェカ｢そうだよー、おねえたんはだあれ？｣
キファジ｢レオナ様の許嫁、ルディア姫です｣
チェカ｢え？｣
A様を見上げると、演技に入ったのか
しんみりしてました、流石です
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作者名：のるのら
| 作成日時：2023年9月26日 9時
