弟の推し ページ19
スタッフside
｢…｣
梅原｢…｣
なんか、2人がしゃがみこんでて
｢まじで、家にムカデ？｣
梅原｢そうなんすよ…｣
｢ムカデってさ、可愛いよ。お風呂場とかにいると｣
梅原｢お風呂場っすか？｣
｢一生懸命登ろうとさ、たくさんの足を動かすの｣
｢透明なケース見つけて入れたんだけど｣
｢なかなか間近で見れないから、楽しいよ｣
梅原｢マジすか、それは楽しいかも…｣
｢シンプルに、目ん玉デカイのは無理だけど｣
｢足くらいなら平気、すぐにまたなーって捨てた｣
梅原｢あー見る時間は短いんすね｣
｢そうそう｣
梅原｢…｣
立った梅原さんが、佐藤さんに手を伸ばすけど
佐藤さんは手を取らずに立った
｢ん？なんや？どしたの｣
梅原｢いや、引っ張ろうかなと｣
｢そんな距離感の人間じゃないから、平気｣
梅原｢…俺、別にそれでもいいすけど｣
ザァ、と風が吹いて
梅原さんは彼女を見る
｢…｣
佐藤さんが梅原さんの頬に触れた
｢なんだ、熱いじゃん｣
梅原｢………｣
｢そういうこと言うなんて、梅一郎らしくないよ｣
梅原｢…俺らしいって、どんなすか｣
｢ん？だって、興味無いやん。人に｣
梅原｢……………アンタに興味あるのは嫌すか｣
佐藤さんの手を握る梅原さん
｢え、今日甘々モードなん？シンプルにキツい｣
梅原｢…えぇ…弟にはそうされたら困るくせに…｣
｢キミは他人だから、後輩だし｣
｢過去にキミは、他社だろうと
イケメンだって騒がれてたしさ〜｣
梅原｢…興味無いっす…｣
すり、と甘える梅原さん
え、もしかして…梅原さんの片想…
梅原｢趣味友に甘えても良くないっすか｣
｢はぁ、｣
梅原｢いいじゃあ〜ん｣
｢なんなん？！イケメンくんさぁ！笑｣
梅原｢ちょっとドキドキしました？｣
｢シンプルにキツいって｣
梅原｢え〜？んふ笑｣
｢なんだよ、趣味友って
なんの趣味よ笑知らないんだけど私笑｣
梅原｢んー多分俺は｣
｢おん｣
梅原｢パイセンの事好きだからっす｣
だから、仲良くしよ？と彼は笑うのだが
｢そこに恋愛が含まれてないのはわかるけど
含む言い方は辞めような｣
梅原｢堀江の反応がめちゃくちゃ楽しいんす｣
｢ねええええ、弟の反応楽しまないでよ！！笑｣
梅原｢面白くないすか？暫くは仕事で付き合うし…
ほぎゃあ！！って言うんすよ、なんなんあの声｣
｢可愛いでしょ？うちの弟｣
梅原｢俺に譲れよ｣
｢嫌だよ笑｣
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作者名：のるのら
| 作成日時：2023年10月26日 22時
