父娘 ページ5
那波side
梅ちゃんとの結婚生活は華やかなものではなかった
そもそも梅ちゃんと私は
お互い、目立つからこそ一緒にいることから始まる
大学で友達経由で知り、将来目標にしてることを語り
意気投合し、2人は付き合ってると噂され
断れずに一緒にいることになり
そのまま
梅ちゃんの軽い『結婚する？』だった
彼は養成所に通ってる間
私は仕事に打ち込んだ
それはもう大変だったけど
同棲してる時は楽しかった
最初こそは、シェアハウスしてたけど
そのまま流れで行為まで至り
交際を本格的に始め
同棲をし、入籍したのが
お互いに将来の夢が安定することを願って
両家挨拶をして、だ
ったんだけど
梅ちゃんはそもそも、両立がものすごく下手くそ。
仕事先は、入れば入るほど彼は不機嫌になり
無言ばかり。
こっちはこっちで忙しくてそれどころじゃなかったから
会話もせず、ただただ事務的になった行為に
嫌気がさして、会話も減ってった
30くらいで、安定した所で
また行為をしたけど
お互い痛みが走った
梅ちゃんはそもそも、たってへん。としょぼくれて
私なんかは流血した。
友達に相談したら、いいとこ紹介するよで
そういう行為をしないで済む
マッサージをしてくれるお店に行って癒された
まあ、そこで出会った担当の人のマッサージで
ぐっしょり濡れたことを考えて
梅ちゃんとは潮時かもなと思った
かれこれ思い出すと、忙しいで喧嘩は増えて
無言が続いて、お互いやりたい時にやる。みたいな行為
多分その頃には気持ちが冷めてたのかもしれない
梅原｢って感じで｣
｢梅原先輩恥ずかしくないんですか笑｣
梅原｢そんなことないよ？30過ぎると落ち着くよ｣
｢私梅原先輩っぽくないからなぁ｣
梅原｢ふふ、俺みたいになったら
お父さんびっくりしちゃうかもね｣
こうやって、梅ちゃんの方から話しかける女性は多分
この子しかいないんだなって思う
同業者で、同期。
この2人の長年の絆みたいなものがあるのかも
私が先に浮気して
申し訳なくなった直ぐに癌が見つかって
こうして入院してるんだけど
こうやって、お見舞いに来る自体が
彼らしいところがある
この津田ちゃんの影響で
車とバイクの免許取って
私に会いに来てくれる
本当にごめんね、長く貴方を縛ってしまった
だから、幸せであれ
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作者名：のるのら
| 作成日時：2024年4月9日 19時
