他所と違うのは当たり前！！！

こども ページ7

梅原side


イベントが始まる3日前に

実家にAを預けた



母｢そう、保育園でね…｣

梅原｢夜、喘息で疲れて｣

梅原｢朝はぐったりした状態で保育園で寝てて｣

梅原｢それで、起きたら泣いてるから…｣

母｢疲れちゃうよね…｣



｢とーと！あちゃびしゃし！｣

梅原｢ふは笑書いたの？すごいじゃん｣

｢あしゃ、びしじー！｣

梅原｢うんうん｣

｢あば、じゃんじー！だらあー！｣

梅原｢だらーなんだ、これ笑｣



母｢…裕一郎、Aちゃんて…｣

梅原｢障害児の疑いをされてさ、ウィスクの検査した｣

検査結果の話をして

保育園を移動しようかってなってたけど

ただ、遅いだけかもって言われたから

そのままで


梅原｢言葉の教室に通ってるけど｣

梅原｢言われるとちゃんと答えられてる｣

梅原｢ただ、自分から発する言葉はこんな感じ｣

母｢うんうん｣

梅原｢でもね、状況とかわかってる時ある｣

梅原｢コミュニケーションが上手く取れないだけ｣

梅原｢俺も苦手だし｣



言葉を交わすって、別に健常者だって間違いは多い

Aはそれが難しくて出来ないってだけ

なんの問題もない、好きなことだってする

梅原｢絵を沢山書いたり、横書きの絵本読んだり｣

梅原｢そういうの好きみたいだから｣

母｢わかった｣



｢とーと！たんじゃびし！｣

梅原｢誕生日？｣

｢うん｣

梅原｢お父さんの誕生日はねー、3月8日｣

｢さんがちゅ？｣

梅原｢そう｣

｢はち！｣

梅原｢そう、わかるんだ〜？いいね｣

｢とーと、さんがちゅ、はち｣



梅原｢こうやって、分かることもあるからさ｣

母｢…｣

｢ばちゃ、たんじゃびし？｣

母｢おばあちゃんはね、6月6日｣

｢ろくろく？｣

母｢そうだよ〜｣



｢ろく、ろく、｣

｢じじ、たんじゃびし？｣

梅原｢じいちゃんはね、11月15日。｣

梅原｢難しいかな〜？｣



俺が書くとキラキラした目を向ける

｢とーと！たんじゃびし！｣

梅原｢これは、じいじの笑｣

｢…あし、たんじゃびし…？｣

梅原｢Aは、2月22日｣

梅原｢猫の日だよ｣

｢にゃんにゃ…びし？｣

梅原｢そう、猫の日｣


カキカキ、とクレヨンで書いている

書き方を上手く書けなくて

わかってないけど、こうして会話するのが楽しいらしい

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