他所と違うのは当たり前！！！

こども ページ5

梅原side



Aを保育園に預ける

先生｢じゃあ、お父さんに行ってらっしゃいって｣

｢…｣

先生｢Aちゃ〜ん、バイバイ〜って｣

｢…｣

梅原｢いってきまーす｣

｢…｣

先生｢あはは笑バイバイ〜｣

｢…やっ！！｣

先生｢わ、え？Aちゃ〜ん？｣

先生｢お父さん、仕事行かなくて大丈夫ですか？｣

梅原｢あー…えと、お願いします…｣

先生｢はい！お任せ下さい〜｣



電車に乗って、ぼんやり考える

梅原｢(…拒絶された…)｣

検索すると反応が無かったり、嫌がったりする

でもそれを、発達が遅れてるかどうかは

みたいなのがあった



梅原｢(…まだ2歳だし…)｣

でも

女｢しー！｣

子供が大泣きしてて、それを宥める老婆

女｢すみません…落ち着きなくて…｣

梅原｢(…あ)｣



女｢大丈夫だよ、マーくん｣

女｢もう少しで降りるからね｣

男の子は言葉はめちゃくちゃで

老婆｢何歳？｣

女｢あ…4歳です…｣

老婆｢そう、元気ね〜｣

梅原｢(…周りの目…)｣



ヒソヒソと聞こえる、発達が遅いのかもって

それに対して母親はしょげてる感じだ

梅原｢(…Aは…どうなるのかな)｣

電車をおりて俺の先を歩く親子

梅原｢(あの子は…多分…同じ)｣



女｢ん？どうしたの？｣

子供はママーとか、喉乾いたとか言ってる

歩く人に手を振って、こんにちはーとか、わんわん！と

楽しそうに歩いてて、だから

梅原｢(…。)｣



他の親と合流して会話してるのを聞く限りあの子は2歳

梅原｢(2歳であんなに話せるのか…)｣



仕事終わり、昼休憩に細田さんから言われる

梅原｢え？検査？｣

細田｢はい、向こうの先生に受けてきた方が…と｣

3歳になりかけのA、発達が遅れてると指摘される

細田｢WISC(ウィスク)をしてきた方が…との事です｣



細田｢保育園移動の話も出るかもしれませんね｣

梅原｢え？なんで、わざわざ…｣

空きがあったから入れたのにまた探さないとならないのか

細田｢どうも、トラブルを避けるためにもとの事で｣

細田｢障害児のための保育園があるそうですよ｣

細田さんは調べてくれたみたいで見せてくれた



梅原｢(…マジか…)｣

細田｢保育支援に相談しないとなりません｣

細田｢各園に3歳児は2人までのようです｣

細田｢0歳から2歳で3人まで、見るのはとても大変です｣

細田｢1度、検査をしてからの方が通りやすいかもですね｣



ただの小さい子供なだけで

障害児って名前が着くだけでこうも大変だとは…

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