他所と違うのは当たり前！！！

こども ページ20

梅原side




保育園と幼稚園の見学に来た

どちらも受け入れ態勢があり、障害児を既に預かっている

ということで、Aの成長を見た園長先生が進めてきた

細田｢…お迎えは僕がしますので｣

梅原｢はい｣



預かり時間の長い保育園にした

Aにクラスの先生とサポートの先生が2人着いた

クラスの子何人かが、Aちゃん〜！って感じで

子供たちの成長が見られました、という嬉しい報告も

怪我もなく、お姉さんお兄さん気取りが出来る

という周りの子達は楽しそうにしているのを見た




梅原｢(馴染めてる…な)｣

ただ、問題があるとすれば

Aは一人っ子だ

誰かとってのが、苦手

そのうち、爆発して噛むかもしれないからと

対策として既にして貰ってた



先生にはダメ！と教えるように

苦手なものを口の中に入れてもらうか

チョップすると止まることを覚えたから

多分……大丈夫の、はず



梅原｢何も無いといいけど…｣

そんなのは願望

無理なことくらいわかってる

_______



運動会が近づいてきた

休みを取って見に行く

お弁当も作った

マスクは外せない



細田｢Aちゃんの件で…｣

梅原｢なんですか？｣

細田｢ご両親も来るんですよね？｣

梅原｢はい｣

細田｢なら、僕が皆さんに配ったもの…目を通してください｣

車の中で読むと、保護者会に参加した細田さんが

感じ取ったことを書き込んであった



保護者会には、お母さんが参加してくれた

その日は行けなくて、細田さんが代わりに

何かあったら、とサブの連絡先を書いておいた

Aの事情と、親子ではないこと

送り迎えが細田さんということ



そして、今日が初めましてだということだ

｢としゃ、あんじゃびし！｣

梅原｢頑張ろうね｣

う！と親指を立ててにかっと笑った

保護者の方での集まりに参加した

細田さんと一緒に居たら



どっちが父親なのか、とか

男同士のあれかもよなんて言われてるけどガン無視で

教えてくれたお母さん達に話を聞きつつ

準備を始めたらヒソヒソと悪口



発達障害児が居るのは面倒だとか

可哀想だとか、聞こえてないことをいいことに

日頃のストレスを俺にぶつけてきた

ニコニコの爽やか〜な声を出して

明らかひ弱な男を演じてたら細田さんにジト目された

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