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西山宏太朗の妹 ページ8

梅原side



むぎゅううううと抱きつかれた俺

「…梅ちゃん」

梅原「ん?」

「お父さんになってください」

梅原「おお?」

「私…若い親が欲しい…」

まあ、うん、言いたいことは分かるぞ…



しょも…と落ち込んでるのには理由があった

保護者会、そして面談の時に言われるらしく

それを聞いてしまった様子



「…お兄ちゃんをお父さんって言うから…」

まあ、30の兄と8歳の妹じゃ言われるよな

20代前半で親になってる人もいるからな…



多分60くらいだから

おばあちゃんと言われる年齢だ

お母さんにそう同級生が言ったという

泣き始めたAちゃんは落ち込んでしまって

梅原「でも、お母さんとお父さんのこと嫌いじゃないでしょ」

「…うん」

梅原「友達はさ、これから知っていくよ」

梅原「若い親だけじゃないから」

梅原「それに、親の中では何度も経験してるさ」

梅原「ベテランじゃん、お母さんは」

梅原「全然、かっこいいと思うよ」

「…そおかな…」

梅原「そうだよ」



梅原「あの西山宏太朗を育てたんだからさ」

梅原「大丈夫だよ」

「…うん」

落ち込むよな、大好きなお母さんなんだから

「じゃあ、その子と話すの辞める」

梅原「え?」



「いつもバカにしてくるの…」

「私が反応するからって楽しんでさ…」

「お母さんとお父さんバカにする人嫌い…」

梅原「(めっちゃええ子やん…)」



「でもね、」

梅原「うん」

「個人的に梅ちゃん、お父さんになってくれたら嬉しい」

「似てるから!」

梅原「まじか、なるか」

「ほんと?じゃあ、仕事中にたまにお父さんって呼ぶね!」

梅原「おお、いいよ笑」

やったー!と嬉しそうにした



それから

浅沼「って感じだったよ」

梅原「まじすか」

西山「へえ!」

「お父さん!」

梅原「うお」



「学校終わったー!」

西山「ちょっと!梅ちゃんにお父さんって言わないの!」

浅沼「僕かと思った…笑」

「あ、そっか…ごめんなさい…」

しょも、と落ち込んでしまった



西山「ちょ、何梅ちゃん…」

梅原「嫌なお兄ちゃんだなと思って」

浅沼「可愛い〜僕叔父がいい〜」

「叔父さん!」

西山「やーめーてー!」

「浅沼おじさんてたまに呼ぶ」

西山「本当にやめて」



西山さんが珍しく慌てて真っ青だった

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作者名:のるのら | 作成日時:2022年8月15日 2時

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