西山宏太朗の妹 ページ17
梅原side 過去編
「…はぁ」
子供らしい息遣い
榎木「あれ、おチビちゃんじゃん」
「…じゅやくん」
榎木「さっき、何回もやったのそんなに嫌だったの」
「…うん」
しょも、と落ち込んでる
「じぶ、みじゅくゆえ、べんきょです」
「もっと、おとななるです」
榎木「えー4歳児なのに?早くない?」
「よんさいだからこしょなのです」
榎木「俺4歳の時ぼんやりしてた気するよ?」
「みなしゃんそういいます」
榎木「のんびり生きてこ」
人生長いのよ、なんて
梅原「…」
「…はぁ」
「おにちゃんにあいたいです」
榎木「おに?」
「おにいちゃん」
榎木「いるの?」
「います、ふたり」
榎木「何歳のお兄ちゃん?」
「にじゅう……なんさい」
榎木「だいぶ大人な…笑」
「たしか、6とか」
榎木「26?」
「うん」
榎木「へえ…って、わかるの?」
「お兄ちゃんにおせーてもらたです」
榎木「あーそうなるよね」
「…お兄ちゃんにあいたい」
ぐず、ぐず、と泣き出してしまった
マネージャーが来て、抱っこされて
わんわん泣いてて、可愛いなあなんて言われて
それで
てこてこと子供の足音
ぎゅむ、と抱きつかれた
梅原「ん?」
江口「ありゃ、」
「…うめしゃん」
こんばわ、と言われる
梅原「こんばんは」
「…」
眠そうに目を擦る
江口「眠い?」
「うん」
江口「お昼寝してきた?」
「んーん…」
梅しゃん、と言われて手を伸ばされる
抱っこするとぎゅう、とされて
江口「秒で寝た笑」
ぷすぅ、ぷすぅ、と寝息が聞こえる
西山「えっ、可愛い…」
写真を撮られた
西山「ほっぺむにむに〜」
中島「可愛い…笑」
花江「疲れちゃったね笑」
癒しだあ…とおじさん達
梅原「(…甥っ子と歳近かったような…)」
なんてぼんやり思い出そうとしたけど忘れた
起きたAちゃんは
泣くくらい俺と離れたくないと言うが
西山「マネージャー来たからね、帰ろう?」
「やだぁ〜〜〜、」
梅原「また明日だよ、ね?」
「やだ…」
むぎゅううう、と抱きつかれる
梅原「ふふ」
頭を撫でるとすりすりと甘えてくる
梅原「明日も会おう、そしたら抱っこしてあげるから」
「やくしょく」
梅原「うん、約束」
えへへ、と笑って帰ってった
4歳児、ママに会えなくて寂しいのかな
なんて、ちょっと思った
290人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のるのら | 作成日時:2022年8月15日 2時