西山宏太朗の妹 ページ13
西山side 過去編
西山｢もお〜突然なんですかあ…｣
父から緊急連絡！！って
LINEグループが来てて
僕ら三兄妹は何事？となった
それで実家に帰った途端
お母さんは赤ん坊を抱えてた
姉｢…え？誰の子？｣
兄｢…宏太朗、いつお父さんになったの？｣
西山｢僕？！ナイナイナイ！！知らないよ？！｣
父｢実は、出来たんだよ｣
兄・姉｢は？｣
西山｢もしかして……僕らの…｣
母｢妹よ｣
僕らは叫んだ、ありえない！！！と
高齢出産した母は奇跡的に特になかった
なんて笑うが、末っ子だった僕はびっくりで
西山｢いや、お姉ちゃんと12歳離れてるのに？！｣
僕なんかはそう、12歳離れてて
姉｢…妹というよりも…姪っ子ね…笑｣
父｢孫よな｣
孫が既に大きいのに対し、妹が出来てしまった
西山｢(これから…どうなるんだろう…)｣
哺乳瓶を持ちながら、飲ませる姉
兄は普通に手伝ってて
西山｢(頭がついていけないよお…)｣
助けてください…江口さあん…
江口さんに話すことは禁止された、というか
姉との約束で、伏せることに
既に家族の話をしたけれど
今後もし、Aが
お兄ちゃんと同じ声優になりたい〜なんて言えば
すぐにバレて問題視されるのでは、なんて
それで隠したわけで
西山｢(うう…誰かに話したい…)｣
梅原｢…ふぁ…｣
西山｢ねえ、梅ちゃん｣
梅原｢なに？｣
西山｢僕のね、親戚でね｣
梅原｢うん｣
親戚凄くってえ〜みたいに話した
梅原｢へえ〜お母さん頑張るねえ〜｣
西山｢だよね〜｣
梅原｢下の子これから大きくなったら大変かもね｣
西山｢そうだね…｣
Aを置いて先に亡くなるのは両親だ
それを考えたら僕は死ねないなって思った
それから2年が経ち
｢こた｣
西山｢ん？なあに｣
｢だっこ｣
僕をこた、と呼ぶようになった
母｢お兄ちゃんが好きねえ〜｣
｢だいしゅき｣
西山｢もおお〜〜可愛い〜〜｣
姪っ子も甥っ子も大きくなってきた
それと同じようにAも成長してった
僕は実家に帰る回数を増やした
横浜だし、近いし全然大丈夫だけど
本当、仕事の嫌なこととか吹き飛んだ
それは、Aのおかげで
西山｢将来、一緒に仕事したいなあ…｣
そう思うようになった
一緒に声優なんてしたら楽しいだろうな
早く大きくなって欲しいなあ〜と願った
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作者名：のるのら
| 作成日時：2022年8月15日 2時
