【声優・短編集】2

意外と【西山宏太朗】リク ページ13

梅原side



｢うぅ…｣

西山｢聞いてた？人の話｣

｢だって、西山くんが悪いもん｣

西山｢僕言ったよね？やめろって｣

｢…私が悪いの？｣

西山｢悪いからおめーに言ってんだろうが｣

と、かなりの低めで鮫川さんを怒る



梅原｢珍しく怒ってるやん…｣

矢島｢なんか、家で喧嘩したらしいよ｣

梅原｢は？家？｣

矢島｢隣人同士みたい｣

梅原｢へえ…｣



涙目の鮫川さんは負けじと言い返すが

ズバッ、と言ったあと

自然と距離を置かれたらしい



梅原｢(確か相当怒ると距離置かれるよな)｣

ラジオでそんなこと言ってたなーと思いつつ

たまたま見てたのだけど

榎木｢なに、また喧嘩したの｣

｢だって、西山くんが悪いんですもん｣

榎木｢まあ、仕方なく無い？仕事上｣

｢でも、ファンの子にファンサし過ぎて｣

｢それで、悩んでたから…｣



榎木｢それをAちゃんが気にする方がね？西山くんからしたら、疲れちゃうんじゃない？｣

｢…だって、彼女だもん、嫉妬するもん｣

梅原｢(予想的中してしまった)｣



隣人なのも、西山さんのあの怒り方

ちょっと拗ねる鮫川さんを見て何となく

｢…分かってくれないもん｣

榎木｢ハイハイ｣

よしよし、と頭を撫でられてる鮫川さん



ボキャッと後ろで何かが折れた音

振り向くと嫉妬心丸出しの西山宏太朗の姿

梅原｢…え｣

西山｢………｣

江口｢ねえ、それ折れるようなものなの｣

手に持ってたのは何かの棒



西山｢わかんないです、ヒビ入ってたので｣

榎木くんを見るとニヤニヤしてる

梅原｢(さすがクレイジー男…)｣



西山さんの嫉妬をわざと強化してた

それで捕まった鮫川さんに

西山｢ごめん、嫉妬しちゃった｣

｢え？｣

西山｢…いつも、Aちゃんの為にってしてて｣

西山｢僕のこと嫌いにならないでよ｣

｢…え、え？こ、宏太朗くん？｣



西山｢榎木さんじゃなくて、僕でしょ｣

｢…ふっ、ふふふっ｣

西山｢ちょ、なに！！｣



｢榎木先輩の言う通りだ…笑｣

｢…宏太朗くんが、ヤキモチ妬いてくれないから｣

｢協力してもらっちゃった｣

西山｢え、ええぇ…｣



｢…あはは笑騙されちゃったね笑……うわっ｣

西山｢もういい、アピールするもん｣

僕のだよってことをね、と笑った



梅原｢そこはキスしろよ｣

榎木｢べろちゅーに焼肉｣

江口｢え、誰が奢るの｣

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