【WT男主】呪われてんだよ (ページ48)

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「成程…エスクード、飛んでかわす、シールドを貼る
3つの防御の仕方を逆手に取られたか

にしても、鉛弾か、よく入れてたな
悠一にでもこの未来のこと言われてたか？」

『鉛弾入れたのは敵のシールドをかいくぐる方法を考えた結果。まさかお前に使う羽目になるとは思わなかったけど

そんでもって
迅さんがお前との約束、破るわけないだろ

俺たち兄弟のことはどんな未来が視えようとも何もしなくていい
哀しむ家族がいない俺らのことより他のやつのためにその未来視を使ってくれ

翠が迅さんにそう言ったんでしょ？』

「あー、そうだったな
こんな俺の約束、未だに律儀に守んのかあいつは」

『迅さんにとっては、翠が1番の親友らしいからね
それに俺ら2人のことは、2人で解決しろってことだろ』

戦場に生身の人間が2人
一方は生身でも異物のようにアタマから角が生えているのだが…

「にしても、A、緊急脱出しなくてよかったのか？危なくね？」

『俺がここから逃げたらお前も逃げるだろ
監視役
ここにトリオン兵が来たら、そうだな一緒に死のう』

「はは、それもいいかもな

あ、A
もし二宮さんにあったら伝えて欲しいんだけど
鳩原達は生きてるよ」

『そういう話は二宮さんに直接してよね

でも、生きてても翠と同じようにアフトクラトルさんに捕獲されてんじゃないの？』

「いや、俺らがたまたま降り立った国がアフトに攻められてて、鳩原達を他の国に逃がすために俺が囮になってアフトに捕まった」

『ざまぁ、笑』

「おい、お前俺に対しては辛辣だなっ！笑」

こうして喋ってるとただの兄弟なんだよな

するとレプリカ(小型機)がふわふわ寄ってくる

「あいうえお、本部はやはりこの戦争が終わるまで回収班を出せないらしい
この辺りにトリオン兵はいないし、この場で待機が1番いいだろう」

『ありがとう、レプリカ
そうするよ』

「そうできるといいんだけどね」

『は？』

「ミラ、違うそっちじゃない」

翠は小さく呟いて焦ったように顔色を変えた

『どういうこと…？』

すると俺の目の前に現れる数個の黒い丸
門(ゲート)…、？

ゲート使いの女か…！！！

やばい、殺られる

目をつぶるも
予想していた痛みとは違うものが走る

押し倒され地面を背中に打ち
脇腹を少しなにかが割く

「所詮、貴方もそっち側なのね」

女の声が小さく響いた