【WT男主】呪われてんだよ (ページ44)

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「C級を基地まで逃がします
迅さんの指示です、敵を引きつけてください」

「迅さん！？」

『緑川はそこ反応しない』

指示はわかった
とりあえず4人で新型を抑えにかかる

さっきのと色違うな…
新機能付き？

でも殺るだけだ
試行錯誤しながら新型に攻撃を入れていると
爆音が響く

雨取ちゃんのトリオンを接続して三雲がアステロイドを放った

アステロイドであの威力、やば
ただ、あんまり雨取ちゃんのトリオンの高さを見せない方がいい…

するとSEで捕えられるギリギリの範囲にゲートが開く

…やばい

『南西方向40m先、建物の上、人型2体確認！
警戒！』

【「「了解！！」」】

遠すぎてよく見えない、
ただ1人は何かをだし
もう1人はこちらに突撃してくる

突然してくる方の奴の顔が見える

『……なんで…？』

驚きのあまり棒立ちになる

その間に俺に迫った新型の攻撃を米屋が捌く

「A！
戦闘中だぞ！？ぼさっとすんな！」

米屋の怒声を浴びても、動けない

「おい！A！」

するとスタッ、と俺と米屋の前に降りてくる人

2人してそいつの顔を見て立ち尽くす

「は…？」

『なんで…』

「よぉ、久しぶり、A、米屋」

さっき旧三門大学でも倒した相手と同じように
頭から角を生やし、黒のマントをまとう目の前の人物

ただ、俺は、俺たちは
その人物を知ってる…

「おい、Aどういうことだよ！！
なんでここにあの人がいるんだよ！」

『知らねぇよ、俺が1番知りたいよ…』

8ヶ月ぶりぐらいに見た顔は
全然、変わってなくって、
ずっとずっと、俺が帰りを待っていた人物

『翠…』

「よ！元気か？」

A 翠

5月に行方をくらました
たった1人の、俺の家族

「久しぶりだな、玄界も！
なんかC級も知らねぇ顔ばっかだし
ま！そりゃそうか！」

『翠…お前、なんで、』

「んー？この格好見て分かるでしょ？？
俺、玄界襲いに来たの

お前も大っ嫌いだろ？ボーダーのこと

こっちにつく？？一緒に倒そうぜ？」

米屋は俺をじっと見てる

翠の言葉に何も言えなくなる俺

「ったく、お前は判断が遅せぇんだよ
だからな大事なもんも失ってくんだぜ？」

突然米屋に向かい孤月を振り下ろす翠
それに咄嗟に反応し、翠の太刀を孤月でウケる

「はは、Aは結局、そっち側ね

じゃあやろうか、戦争(殺し合い)

本気で来いよ」