【WT男主】呪われてんだよ (ページ29)

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『お邪魔します』

入隊式から次の日
何故か俺はとある所を訪れていた

「おおー！！！
Aくん久しぶり！！」

『久しぶり宇佐美
これ、駅前の新しく出来たプリン屋さんの』

「ほんと！！！食べたかったやつ！さすが！Aくん！
でも、気を遣わなくて良かったのに

さ！入って入って！
みんな待ってるよ！」

玉狛支部オペレーターの宇佐美に促され中に入っていく

おー、久しぶりに来たけど変わってないな

「A先輩どうも」

「む？あいうえお先輩か、昨日ぶり」

「あ、A先輩、今日はありがとうございます」

『おーう、どうもどうもこんにちは』

京介、空閑、三雲の順に声をかけてきたのでまとめてではあるが挨拶を返す

三雲の隣に黒髪のなんか小さい女の子が1人
もしかして…

『君が雨取ちゃん？？』

「あ、はい！！
雨取千佳です
よろしくお願いします」

やっぱりこの子が…あの人とは似てないな…

『こんにちは、初めまして
A Aですどうぞよろしく』

雨取ちゃんの周りに浮かぶお花を堪能していたら声をかけられる

「久しぶりだな、A
ちゃんと飯食ってるのか？痩せたんじゃないか？」

『あ、木崎さん、お久しぶりです
ちゃんと食べてるハズ…デス』

超筋肉質な木崎レイジさん
京介のお師匠さんで玉狛第一の隊長を務めるパーフェクトオールラウンダー

「……今日は飯食ってけ」

『まじすか！！ありがとうございます！！』

ラッキー！食費浮いた！
後々、クソみたいな量の飯に泣く羽目になるが…

『そういえば、他のメンバーは？』

尋ねれば木崎さんが答えてくれる

「林藤支部長や小南、陽太郎は買い物に行ったよ
Aのお菓子買いに」

『え、まじすか
そんな気にしなくていいのに〜』

「お前も、何も土産買ってこなくていいぞ
そんな気にするな」

『いえいえそれは
お詫びも兼ねてですので
あとそれ、俺が割と食べたかったんで』

「お詫び…？」

『そうっす。三雲』

「ハイ！」

『ごめん、俺には師匠はできない』

「え？」

『俺、そこまで能力のある人間じゃねぇし
昨日きっぱり断れば良かったんだけど、なんか狙撃手組の方でゴタゴタあったからお前ら、俺の返答を聞く前に行っちゃうし』

「…すいません」

昨日はあの後嵐山さんの方に雨取ちゃんが大変っていう通信が入り、三雲たちはすぐそっちに行ってしまったのだ