【WT男主】呪われてんだよ (ページ23)

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諏訪side

Aの麻雀不正(？)がわかってからも正直やることもないのでしばらく麻雀を打ち続ける

何時間もやっているが
Aに大量に絞られてばっか…

「ったく、大晦日だって言うのに
お前、意外と友達いねぇのか？」

と、斜め前に座って自駒を眺めているAに尋ねる

『ん〜？
ちゃんといますよ〜、高校の奴と新年、初詣行きますし〜』

なんか語尾が伸びてる

「A、もしかして眠い？」

『や、大丈夫……じゃないですけど、
とりあえずこの局だけ、やります〜』

東さんの問に目を少し擦りながら答える

「まだ8時だぜ？
意外とお前もガキだな」

『んー、あんま寝てないんですよ〜
バイトと防衛任務で

みんな年末年始帰省したり遊んだりするからシフト出さなくて

若者の青春のために
AA、誠心誠意頑張ってます〜』

「いや、それ俺ら世代がやることだろ」

俺のツッコミにふへへ、と、ひじゃけて笑うA

「お前も若者だからな？
程々にしろよ？」

冬島さんの忠告に、うぃー、と変な返事をするA

「おい、A、次お前の番」

自分の番に回ってきても手を動かさないAを不思議に思って声をかけるのだが

ふわぁっと、Aの頭が後ろに倒れていく

っておいおい！！

「あぶねっ」

Aの頭が床に着く前に頭と背中に腕を回す

「諏訪、ナイスキャッチ」

「ったく、危ねぇなお前」

『んー、、』

「「「寝た…」」」

俺の腕の中でAはしっかりご就寝

「世話のかかるやつだな」

Aの膝の裏にも腕を回し
すぐ近くのソファまで運ぶ

って、こいつ
「軽っ！

ちゃんと食ってんのか！？」

「そういえばこないだ忍田さんが
Aの家にガサ入れしたらカップ麺ばっかって言ってたな」

「こいつの生活クソすぎね？」

東さんの忍田さん情報に冬島さんがツッこむ

てか、ガサ入れて…警察か！

邪魔になるだろうと、ソファでスカスカ寝ているAの眼鏡を取れば、黒縁眼鏡に少し隠れていた隈が見える

…本当に大丈夫か、こいつ、

「じゃあ俺、新4人目探しに徘徊してくるかな」
と、冬島さんがAの代わりを探しに行く

おなしゃーすと東さんと2人送り出す

「でも、なんで忍田さんなんスか？」

率直な意見を口にすれば東さんが少し苦笑いをする

「亡くなってるんだよ
Aと…あと翠の両親は」

「え、？」