【WT男主】呪われてんだよ (ページ22)

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「にしても、A、麻雀打てたんだな」

『前、太刀川さんと諏訪さんと冬島さんで打ったんですよ

いやでも点数どれが高いとか知りませんし、まぁ、ルールも難しいのは知りません

あ、冬島さんそれポンです』

東さんの疑問に手を動かしながら答えると苦笑いされる

あはは、俺も苦笑いしか出ません

「A強ェんだよなぁ、

つーか、お前眼鏡かよ

っと、
ぐわぁっ、いらねぇよこんなの」

今度は諏訪さんが牌を引いてはすぐそれを捨てながら
俺に尋ねてくる

『俺、目意外と悪いんですよ
普段はコンタクトなので』

「あのSE(サイドエフェクト)なのに？

っしゃリーチ」

冬島さんが牌を横向きに捨てる

『冬島さんリーチすか
ってもう残り少ないから流れそうですけど

てか俺、自分でSE(サイドエフェクト)で見えた、とか言ってるから誤解されてるとも思うんですけど

実際は見えてないんですよね』

「「はぁ？？」」

うっわ、諏訪さんと冬島さん、同じような顔してる、笑

『その証拠に俺が風刃起動しても目視？人が通常見えてる範囲しか遠隔斬撃飛ばせないんですよ

風刃起動テストの時に遠く離れた後方の的にできるかって上に言われて試したんですけど無理で

風刃って本来使用者の視界の中ならどこでも飛ばせるのに』

「じゃあお前のSE(サイドエフェクト)どうなってんだよ」

『よくわかってないんですけど
多分、見えてる、じゃなくて、感じてる？

周りの状況を感じたもので捏造してる的な？』

「なーんか、フワッとしてんな
って、ラスト1つじゃん」

残りの牌1つを手に取り諏訪さんが確認するが…

「ゲェっ、最後までこやしねぇ」

と、三萬を捨てる

「ちょっ、誰か五萬持ってないんすか？
誰も捨てないじゃん」

と、諏訪さんが愚痴りながら俺の手駒を覗いてくる

「はぁ？お前持ってんじゃん！？
しかもそれもっててもあがれないだろ！？

なんで捨てねぇんだよ！」

いやだってそれは…

すると東さんがふふ、と笑う
やっぱり東さんは気づいてたや

「逆になんでAが強いか考えなかったんですか？
諏訪も冬島さんも」

「どういうことっすか！？」
「え、どゆこと？」

『今も喋ってたじゃないですか
俺のSE(サイドエフェクト)の話』

「「あ。」」

『皆さんの手駒、バレバレです♡』

年上から麻雀で搾り取る大晦日も悪くない