【WT男主】呪われてんだよ (ページ20)

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確かに太刀川隊抜けたけど
でも

『隊抜けても、
クラスも一緒、ボーダーでも普通に会うし？

あ、タイミング？
京介抜けてあんま経ってなかったから、お前までいなくなるの的な？？』

現玉狛の烏丸京介も俺と一緒の元太刀川隊

「それがメインの理由じゃないだろ」

予想はすぐ米屋に否定された

「だいたいお前、なんで太刀川隊抜けたの」

米屋に訊かれて口を噤む

それは、その

『あー、翠もボーダー辞めて出てっちゃったし？一人暮らしになったからさ？

A級1位ってプレッシャー凄いしランク戦も手抜けないし、、その何

金的な面で、バイトしたいし

…隊として決められた量まとまって動くよりは、個人で数こなした方が、っていう…理由で…』

途切れ途切れで言葉を紡いでいく
こんな言い方不審がられるだろうな

でも嘘は言ってない…はず…

昔は兄である翠と2人暮らしだったが、今は翠がいなくなって一人暮らし

金銭的に余裕がないのは事実

「ふーん」

うわ、米屋の反応も冷た

「で、そういうのって1人で決めたわけ？」

ん？？

『そりゃそうでしょ』

「多分Aのそういうとこだぜ
弾バカが頭にキてんの」

『と、言いますと？』

すると米屋は苦笑い
何その反応

「例えばさ
うーん、迅さんが昨日風刃、本部に渡したじゃん」
それAは後から知ってどう思ったわけ？」

どう思った…？

迅さんは結構、昔から関係があったし、なんかその選択(風刃を手放す)をしなくてもいいように、俺がなんかできなかったのかなって

なんも気づけなくて、なんもできなかった自分に腹が立って…

「多分、今お前が思ってることを、弾バカにも感じさせてんだよ」

公平に…？

「弾バカはもっと頼って欲しかったんだろ
前もって相談してもらって、力になりたかったんだろ、Aの」

『…なる、ほど、』

いやでも…今は
あのことに公平も、もちろん米屋も巻き込んじゃいけないし…

「よし、じゃあ謝って」
『ごめん無理』

「はぁ？」

『嘘ついてた、太刀川隊抜けた理由も、

だけどそれの本当のこと話せないんだよ
俺だけの問題じゃないからさ、

今は…無理
本当のこと言ってみんなに謝る資格すらまだない』

「なんとなくそうだろうと思ってた

お前のタイミングでいいよ俺たちは
弾バカにも言っとく」

『米屋……

本当にありがとう』