曲者揃いのスリザリンは時間の旅に出るらしい。 (ページ25)

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あなたのためにページ25

セ「落ち着け、スコーピウス、A。あいつらは目が見えないが、お前たちの恐怖を感じることはできる」

ス「あいつらはたった今、二人の魂を吸いとった」

ディメンターが一体、三人の頭上に襲いかかる。

セ「何か別のことを考えるんだ！」

スネイプのその声にハッとしてAとスコーピウスは必死に別のことを考えた。

Aには母と妹の姿が見えた。

「お母さん...アンニカ...」

セ「二人とも、よく聞け。アルバスのことを考えろ。サソリ王とヘビ姫がアルバスのために王国を捨てるんだろう？」

しかし二人はどうしようもない恐怖に支配される。

セ「我輩はリリーのために全身全霊を捧げる」

スネイプの言葉にAは頷く。

「アルバス、そうよ、アルバス。世界と一緒に私たちも変わらなくちゃ」

スコーピウスはスネイプに微笑みかける。

ス「こっちの世界はよりよい世界ではない。僕らはこんな世界欲しくない」

「負け犬の私たちでも、世界は変えれる＿＿＿＿ううん、私たちじゃないとできないことよ」

突如、ドローレス・アンブリッジが三人の前に現れる。

ド「スネイプ先生！」

アンブリッジはニュースの話をしだして、三人を怪しむように鋭い瞳を向ける。

セ「ドローレス、我々は授業に遅れそうなのだ」

ド「それではどうして湖に向かっているのでしょう」

一瞬の沈黙。

Aはいつでも杖を抜けるようにポケットに手を伸ばす。

セ「いつから疑っていた？」

アンブリッジは闇の魔術が全身に満ち溢れ、杖を抜く。

ド「もう何年も」

スネイプの方が早い。

セ「デパルソ！(除け)」

ドローレスの体後方に吹き飛んでいく。

セ「もう後戻りはできないぞ」

三人の周りで空が一段と暗くなる。

Aは空を見上げてスネイプに目線を戻し、スコーピウスと共に力強く頷く。