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「今度こそ解体するよ」という魔法の一言で戦慄し、瞬時に離れたパンダを横目に携帯を耳に当てたまま少し距離を取る。
察した皆が鍛錬に戻るのを確認してから会話を続けた。
「さて、話を戻す前に。スピーカーにしてるから聞こえてるよね？おはよう先生方。マイク先生も頭に響く声をありがとう。お蔭でベッドに逆戻りしそうだよ」
『……ゴメンナサイ』
「はは、相澤さんの鉄拳制裁で許してあげる」
『分かった。『分かったっ？！あでっっ！？』それで、護衛が月慕のみっていうのは？』
「事実だよ。生憎、七海さんが出張なんだ。元々この件は私と七海さん2人しか割り当てられてないから、必然的にそうなる」
『応援は呼べないのかい？』
「うーん、そうしたいのは山々だけど無理だろうね。上がヒーローと術師の関わりを極力避けてる」
『なっ…！？何故だ？！我々が何か……』
刹那、Aの笑い声が職員室全体に響き渡る。
心底面白い、滑稽だと笑い転げるような反応に一同が困惑した。
先程の回答を疑問に思うのは当然であり、何も間違っていない反応であると誰もが思い、実際、そう返答した。
そんな全身の思考を否定するような電話越しの爆笑。何が間違っているのか、可笑しいのか分からないそれには沈黙するしかなかった。
「あっははは！はぁ…はぁーっ笑った！傷開いてないよね…？」
『……何処がそんなに笑う程可笑しいんだ？』
「ん？だってちょーっと考えれば誰でも分かる解答だもん。此方からしたら、個性の塊でしかないヒーローが自分の事が分かんない、って慌て嘆いてるようにしか見えなくって。最っ高に面白いよ！流石ヒーローだね、笑顔をありがとう」
『どういたしましてなのさ。それで、如何して其方が僕たちを避けているのか教えて欲しいのさ』
「まぁまぁ落ち着いてよ校長さん。そうだなぁ、、。冷酷無比、極悪非道な生徒がいたとしよう。さぁオールマイト。No.1である貴方なら如何する？」
突然の名指しにﾋﾟｸﾘと肩と触角が震える。
全員の視線を一身に受けたオールマイトはスマホを持つ相澤に近寄り、そっと口を開いた。
『こんにちは月慕君。私の答えは勿論、生徒が真っ当な道を歩めるように全力で背中を押すよ！例えどんなに疎まれようが憎まれようが、その子の明るい未来に繋がるのなら私は諦めずにとことん付き合うさ』
力強いオールマイトの言葉に、教師全員が深く頷いた。
どれだけ難があろうが、一度自身の受け持つ生徒になったからには正し導き、そして見守る責任がある。
それを心得てこその教師だ。
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コロッケ - 本当に好き！主人公の性格とかも面白いしヒーローと呪術師の価値観の違いも上手く書かれてて最高です！是非更新宜しくお願いします！ (11月17日 2時) (
レス) @page17 id: 0002858abd (このIDを非表示/違反報告)
くらげ - 更新されててびっくりしました！これからも更新がんばってください！応援してます (10月19日 20時) (レス) @page16 id: 09404ca91f (このIDを非表示/違反報告)
マリモ - 占ツクにこんな文章のしっかりしてる最高の作品があったとは。もう何回読み返したかわからない。更新お待ちしてます大好きです (8月30日 18時) (レス) id: b3cc1c8641 (このIDを非表示/違反報告)
わらび - 投稿ありがとうございます！オリ主ちゃんや、ストーリーが好みすぎて何度も繰り返し読んでます！これからも応援してます！ (8月21日 21時) (レス) @page15 id: 852819b8c2 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのゴリラ - ほんまに好きです最新まってます (8月15日 23時) (レス) @page14 id: fa8371b6ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2022年8月29日 22時
