■■呪い6 ページ17
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『...』
目を開ければそこはどこかで見たような天井、匂いだった。
『...ゅめ...か...』
声が掠れた。心做しか体がだるい。そういえば暇でベッドで寝てたんだと思いながら目線を窓へ向けると、空はもう暗かった。
結構寝たな。
おでこに違和感を感じ布団からズキズキと痛む手を伸ばすとぬるいタオルが置かれていた。
ベッドから上半身だけ起き上がると、隣から多少煩い声が聞こえた。
「あ！起きたか！大丈夫か!?」
『...ひざし...』
「寝起きなAも可愛いな！YEAH！」
私服姿で俺の顔を覗き込むマイク─ひざしがそこにいた。
ワシャワシャと俺の髪を撫でると持っていたタオルを取り部屋から出ようとする。
「起きたことイレイザーに報告してくるぜ！」
そう言って部屋から出ていくと一気に静かになった。
なんだったんだ...。
部屋の扉を見つめる。
体がだるいのもそうだが瞼が重いし、頬も痛い。
なぜ？
そう思っていると扉が開いて、ひざしと消太が入ってきた。
『ぁ...』
「A！もう一度聞くがもう大丈夫か？熱あったんだぜ」
『熱...』
だから体がだるかったのか。
『...それよりなんでひざしがここにいるんだ？ここは消太の家だろう』
「だってAが心配だったからよー！イレイザーの了承得て上がらせてもらった！もう飯が喉を通らなかったぜ!?」
驚いた。あの消太がひざしを家に上がらるなんて。
そう思いでチラリと見る。
「煩かったから仕方ねぇだろ」
『は、はぁ...』
「でも元気そうでなによりだな！」
俺の近くに来るとおでこに手を置いて熱を確認した後またワシャワシャと撫でてきた。
...気持ちいいのが悔しい。
自然と目を閉じる。
『ン...』
「え、なに俺の撫で方気持ちいいの？」
『...まぁ...』
「やだ興奮する」
「おい」
「グッ」
後ろから突然消太にチョップを食らったひざしは膝から落ちた。
いって〜！と騒ぐひざしを他所に消太はベッドに腰掛け俺の目を見て話しかけてきた。
「2日寝てた」
『2日も...』
「魘されてた。泣いていたぞ」
『あ...』
だから瞼が重いのか...。頬も涙が伝ったままだったから...。
「体調は」
『ぁｯと...ちょっとだるい』
「飯は」
『少しなら...』
「腕の痛みは」
『あ...痛いです』
「あーんなら俺がしたげる！」
「黙れ」
「いってぇ！」
ゲシッとひざしを蹴る消太。
なんだかそれが面白くてつい吹いてしまった。
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夕霧 - とても面白かったです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年7月2日 21時) (
レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
露下 - 何も言わずに途中で完結させてしまったのですね。非常に残念です。 (2018年6月9日 2時) (レス) id: c9fcaf73a2 (このIDを非表示/違反報告)
お花娘。 - お話し、とても面白いです。更新待ってます。 (2018年3月14日 6時) (レス) id: 069fe02916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるたん。 | 作成日時：2018年3月4日 0時
